ゆうたside
目が覚めると、心配そうに覗き込むメンバー4人の顔があった。
ymt「ゆうた、、救急車で運ばれたの覚えてる?」
yt「うん、、ごめんあっちゃん。」
am「いや、俺の方こそ取り乱しちゃってごめん。」
hyu「そういえば目覚ましたら呼んでってお医者さんが言ってたから呼んでくるわ。」
ymt「ありがとう、助かる。」
なんでこんなことになったのだろう。
あっちゃんに対して出したCommandだと言うのは
気づいていたのに。
それになんと言ったって俺はNormalなのに。
doctor「佐藤さん。目覚めてよかったです。」
yt「ありがとうございます、、」
doctor「原因ですが、、dropだと思われます。」
all「dropって、、」
doctor「そうです。佐藤さんはNormalであるという診断を受けていましたがどうやら成長過程で変化しちゃった特異体質だと言えるでしょう。」
am「でも、出したCommandは軽いCommandだったはずです。」
doctor「命令を従うとこが初めて、且つまだ完全にSub性になった訳ではないので脳が混乱を起こしてしまったようです。」
上手く状況が掴めないが、
まぁそういうことなんだ、と理解するしかない。
まだまだ、NormalからSubになる途中だから
急なCommandはdropの危険性が高いと言って
お医者さんはdropに対する薬と欲を抑制する薬をくれた。
が、まだSubになりきれていないのに欲が先走ってしまって
そのせいで無気力になり、体を動かすのが精一杯になった。
hyu「あんま無理すんなよ?」
yt「大丈夫、まだやれる」
ymt「顔色悪いしフラフラじゃん、、薬は? 」
yt「飲んだよ」
am「それで撮影したら視聴者のみんなが心配しちゃうよ、、」
ym「まだ動画あるから、、ゆっくり休むのも仕事のうちです」
仲間にこんなに心配されて
すごく申し訳ないし悔しかったけど、
見栄を張れるほど余裕はなかったから仮眠をとることにした。
目を閉じるとすっと眠りにつくことができた。
夢の中では暗闇に1人取り残されていた。
寒くて、怖くて、不安だった。
「Kiss、、」
よく周りが見えない中、放たれた命令。
普通は怖いし従いたくない、
むしろdropを起こしてしまう出来事なのに。
俺には温かく感じて
藁にもすがるような思いで必死にキスをしていた。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!