【悪夢と現実】
―注意事項―
・勝デク(プロヒ)
・夢の中の爆豪が死にます(爆豪推しの方すみません。)
・緑谷が可哀想です
・語彙力ないです
・爆豪と緑谷は付き合ってます
・「死」というワードが沢山使われてます
無理と言う方はご遠慮下さい。
突然目が覚めた。
「はっ…」
布団は少し濡れていて、体全身が冷や汗だらけだった。隣を見たら、そこには規則正しい寝息を立てて眠る幼馴染_及び恋人のかっちゃんが居た。僕はそれを見ただけで凄く安心した。だって、僕は悪夢を見たのだから。
「…かっちゃん…?」
「…」
出久が見たそこには、勝己が倒れていた。
「かっちゃん、ねぇかっちゃんってば!」
「…」
出久は叫ぶが、勝己は反応すらしなかった。そして出久は勝己の胸ら辺に耳を立てた。
「…脈が、ない…?」
─嘘だ、かっちゃんは凄いから、自力で止めてるだけだ…。それで僕を脅かすつもりなんだ…─
「かっちゃん、本当に逝っちゃった訳じゃないよね…?ねぇ、かっちゃん…!」
出久が何を叫んでも勝己からの返事は無かった。ただ出久は1人で、薄暗い中で泣き叫んでいるだけだった。
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「…かっちゃん…」
「…あ?」
突然目が覚めた。此奴が俺を呼んだ気がしたから。
「…本当に、…ぃっちゃった、訳…ないよね…?…かっちゃ…!」
出久は泣いてた。きっと俺が死んだ夢だろーな。…だから俺は寝てる此奴に言った。
「…俺は此処に居るっつーの。…出久。」
「はっ…」
「…スー」
「良かった…」
「…何がだよ」
「えっ、起きてたの?」
「お前が魘されとる時からな」
「…そっか」
「…ンで?何が良かったんだよ」
「う、ううん!何でもない」
「あ?まさか俺に言えねぇってのか?」
「いや、そうじゃないんだけどかっちゃんが気にする程の事じゃないし…」
「それでも言ってみろや」
「…かっちゃんが、…やっぱり大丈夫。何でもないよ」
「はぁ?」
「…」
「おい、出久。…いーずーく」
「…」
「チッ」
「う、わぁっ!?」
「…こっち向けやクソ出久」
「かっちゃ…」
「…」
「…?かっちゃん何で僕の目に手を当ててるの?」
「寝させる為」
「いやいや、1人でもn」
「ゼッテェ俺は信用しねぇ。」
「えぇ…酷いや…」
「ハッ、せいぜいそう喚いてろ」
「…かっちゃんは、死んじゃう…?」
「死ぬ訳ねぇだろ。何百年だって生きてやるわ」
「そっ、かぁ…!」
「…お前が死ぬまではずっと生きてやっから、自分から死に行くなよ」
…簡単にこの俺が、此奴を死に渡すと思うな。 地獄の底から這い上がってでも俺は止める。幾ら 出久が辛い思いをしても、俺は人間としての緑谷出久が完全に壊れるまでは諦めさせねぇ。
天国か地獄なんてどっちでもいいが、必ず隣には爆豪勝己という恋人付きコースだ。
「…スー、スー… 」
「…やっと寝たか」
俺は最後に、あの呪いの代わりとして此奴の口にキスをしてやった。
「オヤスミ、出久。」
朝起きた時にキスした事を伝えたら、きっと吃驚するだろう。
俺はそう思いながら、目を閉じた。…明日も死と隣り合わせの仕事に遅れないように。