テラーノベル
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これはある日起こったこと。
2人の男は水平線を見つめていた。
「…綺麗だよな。楓弥。」
「うん。こんなに綺麗なのに
いつかは地獄に変わる。考えられないよね。」
「……」
「…はやちん。本当に行っちゃうの?」
「うん。ごめんな、楓弥」
「なんで、!」
「決まりなんだ。楓弥も20歳になったら入る事になる。それを俺達が止めないといけないんだ。」
「そんなの嫌だよ、…」
「泣くなって、笑 じゃあ俺に軍事郵便書いて
送り合おう?」
「うん、はやちんも送ってね?」
「分かったよ笑 じゃあ約束ね?」
「うん、!」
「じゃあふみちゃん。行ってくるね」
「…うん、ご武運を祈る、!!」
「さようならば、これにて失礼いたします!!笑」
はやちんを見送った後に部屋に戻った。
正直はやちんが戦うのが嫌だった。
行って欲しくなかった、
早く戦争が終わればいいのに
はやちんが軍服を着ているのは見慣れなかった。
でもかっこよかったよ。
今までで1番眩しく感じた。
お兄ちゃんのところに生まれてよかったな、って
軍事郵便を書いた。
本当に些細な事やそちらでは元気か等
そしたらはやちんから軍事郵便がきた。
その内容は俺が質問したことなど
仲間が出来たなど嬉しいことばかりだった
それをみてとても嬉しかった。
そこから軍事郵便を書いたり送ったり
はやちんからの軍事郵便を読んだりした。
はやちんが書いてくれる軍事郵便が生きる理由だと言っても過言ではなかった。
あれから月日が経った。
はやちんと一緒に良く行ってた場所へと向かう。
やはりそこはとても美しい。
綺麗な水平線と山。
もう少ししたらここが地獄に変わるかもしれない。
そう考えただけで想像がつかない。
そう考えていた直後に
警報が鳴った。
空を見上げたら爆撃機が飛んでいた。
逃げている人は「逃げろ!空襲だ!!」
と叫んでいた。
俺は無我夢中で走った。
そこからはあまり記憶が無いが、防空壕に居た。
防空壕は避難者が多くいた。
そこからはやちんの軍事郵便は届かなくなった。
あの被害を受けてから戦争は終わった。
なのにはやちんの軍事郵便がこない。
はやちんもここに来ない。
何処にいったの?
もう食料がない。
そのせいで多くの者が餓×した。
俺も、もう耐えれない。
今までありがとうはやちん。
コメント
2件
久しぶり~‼︎やっほー ゆゆちゃんの描く作品、大好きだよ 感動系も上手なんて、素敵、、、!