〜ぺいんと視点〜
『この人殺し!』
『お前のせいで!』
ーお前なんか消えて しまえばいいのにー
「っ…!」
俺は、そんな言葉と共に飛び起きた。
時刻は4時
「また、朝だ…」
朝なんて来なくていい。
ずっと過去に苦しめられて生きるなら。
…まあ当然か、あんな事があれば
あの頃の俺は、無邪気で負けず嫌いで
いつも転んで怪我をしていた。
あの傷、今も鼻に残ってるんだよなあ。
1人の友達「しにがみ」と遊んでいた。
僕たちは行きつけの駄菓子屋へ向かった。
ぺ「しにがみ!駄菓子屋さん行こ!!」
し「うん!いつものアイスにする〜!」
ぺ「じゃあ競走な!俺の方が速く着くもん!」
し「はー!?僕だもん、僕のが速い!!」
2人で「よういどんっ」て走って
俺はしにがみより先に駄菓子屋に着いた。
おば「おや、いらっしゃい。
紫髪の子は居ないのかい? 」
ぺ「あとちょっとで来る!
2つアイスちょーだい!」
おば「はいはい、どうぞ〜ニコッ」
ぺ「あんがと( *´꒳`*)」
俺はアイスを両手に持って立っていた。
アイスが溶けた頃しにがみは来ていなかった。
俺は何も考えず立っていた。そのとき、
俺の目の前をしにがみの両親が走った。
ただ事では無い。走っていたが、
表情はハッキリと見えた。
絶望した顔、悲しみの顔、心配した顔。
俺はようやくしにがみが危険な目に
あっているのかも、と分かった。
その後、しにがみと僕だけの秘密の道を
通ってしにがみを最後に見た交差点へ
走った。ただ何も考えず、ひたすら走った。
そこには人の波が出来ていた。
人だかりをかき分け、渦の目に着いた。
そこに居たのはー
血だまりに溺れたしにがみだった。
近くにへこんだトラック。
ハイライトの消えたしにがみの目。
嘘だ。嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!
そんなわけない。しにがみが死んだなんて!
嫌だ。嫌だ。嫌だ!!
し「ぺ…と…」
ぺ「しにがみ!?ごめん!
俺が置いていったから!!
だから死ぬな!しにがみ!!」
し「も、っと…あそ、びた…な…」
ぺ「うん!もっと遊ぼうよ?
死なないでよ!!しにがみ…」
し「コテッ」
ぺ「しにがみ!しにがみ!起きて! 」
し「…」
ぺ「起きてよ…ドサッ」
俺はここで意識を失った。
後日医師に聞いたところ、
心因性のショックらしい。
当時10歳の俺は受け止め きれる
程の事実じゃなかったのだろうな。
通行人「誰か救急車!!」
通行人「子供2人がこんな事に…」
珠洲 今日はここまで!見てくれてありがと!
またねー😘💕
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