テラーノベル
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今は、内側に巻き込んでいた網の先端で、魚を円形に取り囲んでいる状態。
そして、岩場から罠まで張った網が、そのまま張られた状態になっている。
まずは、この網をよいしょと移動。
罠から、まっすぐ岸まで網が張られた状態になった。
実作業担当の僕は、すでに短パンまでびっしょりだ。
まあ海水パンツ兼用だからいいけれども。
「美菜実先輩、危険な魚の場所を送って下さい」
透里先輩が、網の中の方を見ている。
「了解です。うーん、把握しましたよ、どーぞ」
「ファイア!」
透里先輩のかけ声。
ちなみに炎では無く電撃だ。
ウツボとゴンズイ、そして巻き添えを食った小サバが浮かんでくる。
「エイは入口直下にいるのです。まずはそいつを捕まえるのが第一なのです」
「わかりました。では行きます」
一番乗りは、この準備をした本人の美洋さんだ。
一番大きいたも網と軍手、魚収納用のズタ袋を装備している。
「では開けます。すぐ閉めるのでお願いします」
僕は入口の網に手をかける。
「わかりました」
入口をさっと開けて、美洋さんを通す。
小魚がちょっと逃げた気がするが、まあそれはしょうがない。
美洋さんは中に入って、網で底を突くように調べて。
「魚、いっぱいいます。当たってくるくらいです。あ、これかな。重い、すごく重いです。上にあげます」
何か両手で力づくという感じで、美洋さんは網を海上へ。
確かにエイだった。
美洋さんの向こう側を向いている尻尾にトゲがある。
「危ないから処理しますね」
朋美先輩がそう言うと。
エイの尾の一部が外れて。
ふんわり浮かんで、目の前の浜辺に落ちた。
「危険だから焼却処分な」
律化先輩がそう言うと共に、その部分は、ふっと跡形も無く消える。
「あと、すみません。ちょっと私1人では取るのは無理です。多すぎて重すぎです。応援お願いします」
網の中から美洋さんの声。
袋にエイを入れたのはいいが、それが重くて大きくて。
動けずに固まっている状態だ。
「よし。たも網があと4本あるから、深草の全員で取りに回ってもらおう。網の固定は僕がやるから」
朗人先輩がそう言って、僕の所へやってくる。
そして僕と場所を交代。
「一気に入るぞ」
川俣先輩を含む4人で並んで。
朗人先輩が開けてくれた、網の入口から中へと入った。
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