テラーノベル
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ゾルダから奪い取った銀の鍵によって、セリアの首輪は外れた。しかし、地面に落ちた首輪からは、不気味な残存魔力が煙のように立ち上り、空中に一つの暗号化された通信術式を映し出した。
「これは……王国の最高機密術式……!?」
レオンはその術式のパターンに見覚えがあった。それは帝国のものではなく、彼が忠誠を誓ってきたロザリア王国の宮廷魔導軍が使用する、極秘の通信コードだった。
「ひ、ひぃっ! 助けてくれ!」
命からがら逃げ出そうとするゾルダの襟首を、レオンは容赦なく掴み上げ、壁に叩きつけた。
「ゾルダ、吐け。この首輪の魔力供給源、そしてお前たち残党に資金と情報を流していた『王国内の協力者』は誰だ」
レオンの目が、かつてないほどの怒りで燃えている。ゾルダは蛇に睨まれた蛙のように震えながら、ついに真実を口にした。
「わ、私が仕組んだんじゃない! ガイルを脅せと命じたのも、お前たちをハメるために情報を流したのも……すべて、王国の最高政務官・バルトロメウス公爵だ!」
「なんだと……!?」
レオンの脳裏に、激震が走った。
バルトロメウス公爵。それは、先の戦争で最も強硬に帝国打倒を叫び、レオンを「救国の英雄」として祭り上げた張本人だった。
「あの男の目的は、帝国との戦争をわざと泥沼化させ、軍需産業で巨万の富を得ることだったのだ……! 帝国が完全に滅びては困る。だから、お前が『星の心臓』を持ち帰るのを阻止するため、ガイルの妹を人質に取り、ガイルを裏切り者として仕立て上げた……。ガイルもお前も、あの男の手のひらの上で踊らされていたに過ぎん!」
ゾルダの言葉が、すべての点と線を繋げた。
なぜ、ガイルほどの男が簡単に帝国に弱みを握られたのか。なぜ、敵の奇襲のタイミングがいつも完璧だったのか。内通者はガイルだけではなかった。本当の黒幕は、王国の中心にいたのだ。
ガイルは、最初から最後まで、妹と親友を守るために、孤独な戦いを強いられていた。そしてバルトロメウスの陰謀の道具にされ、命を落とした。
「レオンさん……」
馬車から降りてきたセリアが、レオンの震える背中にそっと手を添えた。レオンの拳からは、悔しさと怒りで血がにじんでいた。
「ガイル……お前は、この真実に気づいていたから、一人で泥を被ったんだな……」
もしガイルが王国内の黒幕を告発しようとすれば、その瞬間にセリアの命はなかった。だからこそ、ガイルは自分が悪者になり、レオンの罠にかかることで、せめて妹の安全と、親友への『星の心臓』の譲渡を成立させようとしたのだ。
レオンはゾルダを気絶させ、静かに剣を鞘に収めた。その瞳からは迷いが消え、凍てつくような決意が宿っていた。
「セリア。俺たちの旅の目的地が変わった」
「はい……。お兄ちゃんを嵌めた奴を、私は絶対に許しません」
「ああ、王都へ戻る。国を裏切り、ガイルの命を弄んだあの男に、本当の『英雄の裁き』を下すために」
英雄と裏切り者の妹は、今度こそ本当の敵を討つため、暗雲が立ち込める王都へと馬車を反転させた。
#スワロウテイル
空乃 風♋🥀🐇
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ひしゃまる .🍫
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コメント
2件
えぇ 真 の 黒幕 出て 来た ... !? 😳 こっから どう なるん だろう 😖💭 これ は 続き が 楽しみ です ね 😆💞
第5話、もうヤバすぎて涙出た😭💦 ガイルが全部背負ってたんだね…親友と妹を守るために孤独な戦いしてたとか胸が痛すぎる。レオンの怒りと悲しみがヒシヒシ伝わってきて、最後の「本当の英雄の裁きを下すために」で震えた。次が待ちきれないよ!🔥