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自分で書いた小説なのに、胸が痛くて悲しくなってしまう()
紫 side
まさか内藤先輩がこんなことになるとは思わなかった。
いつも笑顔で話しかけてくれて、僕たちをまとめてくれる、優しい先輩やのに。
1人で溜め込んで自分の人生にピリオドを打ってしまいたいと思っていたことに気付かなかった僕は
出来損ないの人間や。
りうちゃんから連絡をもらい、いむくんと先輩の病室に向かった。
着いたときには全員揃って、心電図だけがピーっと音を鳴らしていた。
紫 「…先輩のあほ、」
僕は先輩に怒っていた。そんなに頼りない後輩か?
なんで1人で溜め込んで、…勝手に死のうとするんや?
僕の頭には沢山の疑問が浮かぶ。
水 「初兎ちゃ…僕どうしたら良いの?助けてあげられなかったっ、怖いよ…」
いむくんが僕に手を伸ばす。りうちゃんもどうしたら良いのか分からないというような
顔でいむくんを抱きしめている。
正直、僕も分からない。先輩たちもきっと同じだろう。
黄 「俺、帰るわ。ごめん」
悠佑先輩が荷物を持ち病室を出た。
何でこんな状況で出られるんやろうと思いながら、心電図を見つめた。
モニターは一直線のままでびくともしない。
見つめ続けていると、心電図が奇跡的にピッっと音を鳴らした。
青 「ないこ…?」
4人が一斉に先輩を見つめる。
すると、規則正しく心電図が動き出した。
水 「せんぱぁい~」
いむくんは泣きながら先輩に抱きつく。
…良かった。まだ希望はある。
でも、目は覚めていない。