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智目線
ガタンゴトンという電車の走行音が、景色が微妙に変化する中で響き渡った。新しい高校生活が始まるという期待感よりも、僕は不快な感情を抱いていた。なぜなら、僕は男でありながら、痴漢に遭っているからだ。
その痴漢は、僕の胸を触り、乳首を引っ張ったり潰したりしている。僕は「ひゃっ」と声を上げてしまった。痴漢は嬉しくなったのか、僕の胸を触っている手の動きが激しくなっていた。自分自身に感じたくない感情が湧き上がってくるのを感じながらも、気持ちよくなっていた。
「んっ」「ぁっ」「はぁっん」と声を漏らし、自分自身に嫌気がさす。全身が痺れるような感覚に襲われ、自分を抑えることができなかった。
「ヤダ」「やめて」「誰かたすけて」と、心の中で僕は思う。こんなことが自分に起きるなんて、夢にも思っていなかった。
その時僕の胸を触っていた手が無くなった。
「痴漢は犯罪ですよ」という声で驚いた僕は後ろを見た。そこにはイケメンで僕と同じ制服を来ていて痴漢と思われる手を掴んでいた。
その時と同時に僕の目的地である駅に着いた。
イケメンくんが痴漢男の手を掴んだまま電車をおり、僕に向かって「あなたもおいで」と言ったので僕も電車をおりた。
「おい!離せよ!」と言いながら痴漢男が暴れた。
イケメンくんが「駅員さん」と言い冷静に駅員さんに痴漢男を預けた。
その後イケメンくんが駅員さんに事情を説明してくれた。
事情聴取が終わりイケメンくんは僕に「大丈夫?怖かったね、気づくの遅くてごめんなさい」と言ってくれた。僕は、彼の優しさに涙があふれ、感謝の気持ちでいっぱいになっていた。
「ありがとうございます。あなたがいなかったら、どうなっていたかわかりません」と僕は言った。
イケメンくんは、優しく微笑んで「いいえ、当然のことをした迄ですから」といい微笑んだ
僕はドキッとした。
イケメンくんは僕に向かって言った「学校時間大丈夫?」と。
僕はすっかり学校の事を忘れていた。
1年生最初で遅刻しちゃマズいと思い、
僕はイケメンくんに改めてお礼をし急いで学校に向かった