コメント
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ありがとうございます!
それから世界に季節がやって来た。平穏が訪れた。人々はこの感謝を忘れないように心に刻み付けた。そして後生に伝えた。神様がこの世界を守って下さった。この恩は忘れてはならない。そして選ばれし者は大切にしなければならない、と。こうして語り継がれた。何年も。何百年も。そして四人の選ばれし者達もこの世界に季節が来ますように。平和で要られますようにという気持ちを込め、唄を歌った。支えるもの、支え合うものをお互いに理解し合っていた。守るもの、守られるべきものを。今まで。これまでずっとそうだった。だが、いつしか語り継がれ無くなった。というのも本当は皆知らなければならないことを知らなかった。伝えられなくなったのだ。感謝も何も何も知らないのだから。こんなことを思っていても無駄だと思い始めたからだ。忘れてしまえばどうなるか人々は知らないから。