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10分程度だろうか。
せわしない時間は突如、終わりを告げた。
ただその間に、かなりの数の魚が釣れている。
なお、あの小さいカサゴは海に帰した。
他に釣れた魚は、取り敢えずバケツへ。
隙を見て、クーラーボックスの中に移すという感じ。
「20匹ちょっとですね」
先生は、釣れた魚を全部クーラーボックスに入れて、バケツの中の水を替えた。
「こんなに釣れると楽しいですね」
うんうんと、彩香さんも頷いている。
僕もだ。
これなら、全員この釣り方で釣った方がいいんじゃないだろうか。
そう思った時。
「よしっ!」
背後で、そんな声がした。
1分後、先輩が魚をぶら下げて戻ってきた。
僕らが釣った魚と違う、茶色い縞が入った、ちょっと体高がある魚だ。
「その魚は?」
「タカノハダイ。という事で、ちょっと残酷だが失礼して」
先輩は、ささっとエラのあたりを鋏で切って、更に魚の下の方も切って、内臓を取り出した。
更に、水くみバケツで水を汲んで、内臓部分を洗って。
それから、クーラーボックスに入れる。
「こいつは、こうしないと臭い時があってさ。でも、味はなかなか美味いんだぜ」
そう自慢そうに言った時だ。
「バケツ、ヘルプミーですよ」
向こうの方で未亜さんが言っている。
なので中が海水だけのバケツを持って、取りあえず走る。
行ってみると、 タコだった。
タコが堤防の端っこの段差の処にいて、じりじり逃げだそうとしている。
「本当はイカ狙いだったのです。でも、これも面白いからアリなのです」
イカ用のエギで、タコを釣ってしまったらしい。
という事で、おっかなびっくりでタコを掴んで、バケツの中に入れる。
そして、2人で皆のところへ。
「タコは、私も初めてですね。たまにエギでイカを狙うんですが、釣れた事が無くて」
「私も初めてだな」
皆で観察して。
逃げようとするたびに、いろんな物で中に入れ直し。
最後は、クーラーボックスの中に、ジップロックに入れて収納した。