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どうもこんにちは「クリオネ?」です。
昨日テストがあり失敗したためヤケクソで作ったつもりだったのですが♡が10いきそうなので続きを投稿させてください。
第3話:言葉を超えたコミュニケーション
目黒への指導が始まってから、さらに数週間が経過した。
相変わらずデスクワークには大苦戦しているものの、宮舘の特製マニュアルを片手に、目黒は驚くほどの粘り強さで食らいついていた。
そんなある日の昼休み、総務部のフロアは外食に出かける社員たちで一時的に閑散としていた。
宮舘は自分の席で、お気に入りのタンブラーを片手に一息ついていた。
ふと視線を感じて振り返ると、隣の席の目黒が、何やら机の下で熱心に手を動かしている。
大きな手を不器用に折り曲げたり、指を組んだり、熱心に何かを覚えようとしている姿が目に入った。
目黒の机の上には、一冊の本が置かれている。
宮舘が少し身を乗り出して覗き込むと、その表紙には『初めての日常手話・イラスト図解』と書かれていた。
宮舘は驚いて目を丸くした。
目黒は宮舘の視線に気づくと、一瞬だけあわてて本を隠そうとしたが、すぐに観念したように照れくさそうな苦笑いを浮かべた。
そして、ゆっくりと、ぎこちない動作で自身の両手を胸の前に掲げた。
目黒は本で覚えたばかりの動きをなぞるように、一つずつの動作を確かめながら手を動かしていく。
右手の親指と人差し指で輪を作り、それをトントンと胸のあたりに当てる。
――「宮舘」。
そして、両手を軽く握って胸の前で交互に上下させる。
――「先輩」。
最後に、右手を開いて顔の横で小さく振った。
――「お疲れ様です」。
お世辞にも滑らかとは言えない、少し硬くて不器用な手話だった。
しかし、目黒は真っ直ぐに宮舘の目を見つめながら、一文字一文字に心を込めるようにして、その手を動かしていた。
宮舘は驚きのあまり、手に持っていたタンブラーを机に置き、しばらく言葉(テキスト)を打つことも忘れて目黒の手元を見つめてしまった。
目黒はすぐにスマートフォンを手に取り、少し耳を赤くしながら文字を入力した。
『急に変な動きしてすみません! スマホのアプリも便利なんですけど、俺、どうしても先輩と直接言葉を交わしたくて。まだこれしか覚えられてないんですけど……変じゃなかったですか?』
画面に表示された文字を読み、宮舘の胸の奥に、じわりと温かいものが広がっていった。
耳が聞こえない宮舘にとって、職場の人間が自分に合わせて手話を覚えてくれるということは、これまでの人生でほとんどなかった。
誰もがスマートフォンのテキストや筆談で効率的に用件を済ませる中、目黒はわざわざ時間を割いて、自分の「言葉」を学ぼうとしてくれている。
宮舘は嬉しさを隠しきれない優しい笑顔を浮かべると、目黒に向けて、とても滑らかで美しい手話を返した。
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――「ありがとう。すごく上手だよ。びっくりした」
目黒は宮舘の手の動きをじっと見つめていたが、意味が分からず、すぐに「?」という顔をしてスマホを差し出してきた。
宮舘は微笑みながら、タブレットに今の言葉を打ち込んで見せる。
『「ありがとう、すごく上手だよ」って言ったんだ。目黒くんの手話、ちゃんと伝わったよ』
その文字を見た瞬間、目黒の顔がパッと明るくなった。まるで大好きな相手に褒められた子供のように、屈託のない、輝くような笑顔だった。
『本当ですか!? よかった……! 俺、もっとたくさん勉強して、先輩とたくさん手話で話せるようになります!』
相変わらず周囲の視線や自分のモテ度には無頓着な目黒だったが、宮舘に自分の想いが伝わったことには、これ以上ないほどの喜びを感じているようだった。
宮舘は、そんな目黒の真っ直ぐな情熱と、自分に向けられる純粋な視線に、ドクンと胸が小さく高鳴るのを覚えた。
ただの「熱心な後輩」として見ていたはずの目黒の存在が、宮舘の中で少しずつ、確実に大きくなり始めていた。
コメント
1件
うわあ……第3話、めちゃくちゃ良かったです……🥀✨ 目黒くんが手話を覚えてきたシーン、本当に胸が熱くなりました。不器用だけど真っ直ぐな気持ちが手の動きに乗ってて、宮舘先輩が感動するのもすごくわかります。「言葉を超えたコミュニケーション」ってタイトルそのままの、心が通う瞬間だったなあ。 宮舘先輩の胸の高鳴り、この先どうなっていくんだろう……続きが気になります😌💭