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「……とりあえず」
ヒロくんが、深呼吸する。
「原因探そう」
真顔。
「これ絶対何かあるから」
「せやな」
たっつんも頷く。
「このままやと普通に怖いわ」
「怖いって言うなよ!」
ヒロくんがツッコむ。
「俺が一番怖いんだから!!」
「知らんわ!!」
―――
その時。
「ねぇ」
もふくんの声。
「……?」
全員が見る。
「……」
もふくんが、ソファに座っている。
足を組んで。
どこか余裕のある雰囲気。
「……」
そして。
「騒ぎすぎじゃね?」
一言。
「……」
空気が、止まる。
「……」
のあさんが、くすっと笑う。
「それな〜」
「……」
るなも頷く。
「落ち着こ?」
「……」
えとさんも笑う。
「朝から元気すぎでしょ〜」
「……」
ヒロくんとたっつん、固まる。
(なんか)
(中心にいる……?)
「……」
完全に。
もふくんが——
“中心”になっている。
「……」
うりが、ニヤッと笑う。
「カリスマじゃん」
ぽつりと。
「……」
ヒロくん、頭を抱える。
「なんでそうなるの!?」
「いいじゃん別に」
うりは楽しそう。
「……」
「いや良くないって!!」
―――
「てかさ〜」
のあさんが立ち上がる。
「今日さ、出かけない?」
「いいね〜」
るながノる。
「どこ行く?」
「適当でよくね?」
もふくんが言う。
「それな〜」
完全一致。
「……」
ヒロくん、震える。
「話が進んでる……」
「止めろ止めろ!!」
たっつんも焦る。
「このまま外出たら終わるやろ!!」
「何が?」
もふくんが首を傾げる。
「全部!!」
ヒロくん即答。
「……」
会話にならない。
―――
「……やばいなこれ」
ヒロくんが小声で言う。
「うん、やばい」
たっつんも小声。
「とりあえず原因や」
「……」
2人で頷く。
「絶対何かある」
「……」
その横で。
「ねぇうり〜」
もふくんが呼ぶ。
「ん?」
「行く?」
軽く聞く。
「……」
うりが少しだけ考える。
そして。
「行く」
即答。
「……は?」
ヒロくんが振り向く。
「なんで!?」
「面白そうだし」
ニヤッと笑う。
「……」
裏切り。
完全なる裏切り。
「……」
ヒロくん、絶望。
「味方いないんだけど……」
「俺おるやろ!!」
たっつんが肩を叩く。
「……」
2人、目を合わせる。
「……止めるぞ」
「……止める」
小さく頷く。
その決意の裏で——
「準備しよ〜」
「はーい」
「早く行こ〜」
ギャル組、完全に外出モード。
「……」
止まる気配ゼロ。
「……」
ヒロくんが、ぽつりと呟く。
「終わったかもしれない……」
―――
この日。
シェアハウスは——
“未知の領域”に踏み出そうとしていた。
#るなさん