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「……で?」
ヒロくんが腕を組む。
「説明してもらおうか」
真顔。
「なんでこうなってるのか」
「……」
ギャル組、きょとん。
「え?」
のあさんが首を傾げる。
「こうなってるって何が?」
「全部!!」
ヒロくん即答。
「全部おかしいから!!」
「……」
るなが小さく笑う。
「おかしくないよ?」
「おかしいよ!?」
たっつんも参加。
「普通に考えておかしいやろ!!」
「……」
えとさんが、ふーんと考える。
「でもさ〜」
ぽつりと。
「昔からじゃない?」
「……は?」
空気が止まる。
「……」
ヒロくん、固まる。
「……今なんて?」
「だから〜」
のあさんが自然に続ける。
「昔からこんな感じじゃなかった?」
「……」
るなも頷く。
「うん」
「……」
もふくんも、普通に言う。
「別に変わってないけど」
「……」
ヒロくん、フリーズ。
「……」
たっつんも、ゆっくり振り向く。
「……うそやろ」
「え?」
のあさんが不思議そうにする。
「気づいてなかったの?」
「気づくわけあるか!!」
ヒロくん叫ぶ。
「いつだよ!!」
「え〜」
少し考えて。
「小学生くらい?」
「早い!!」
即ツッコミ。
「いやもっと前かも〜」
えとさんが笑う。
「幼稚園とか?」
「もっと早い!!」
「……」
カオス。
完全にカオス。
「……」
ヒロくん、震える。
「え、待って」
「……?」
「じゃあ俺たちが普通だと思ってたこの数年……」
「うん」
もふくんが頷く。
「普通だよ」
「普通じゃない!!」
「……」
たっつんが、ゆっくり言う。
「……じゃあなんで今気づいたんや」
その問い。
「……」
全員が少しだけ考える。
そして——
「……あ」
るなが、ぽつり。
「なんか今日テンション高くない?」
「それな〜」
のあさんが笑う。
「ちょっと盛れてる気する」
「……」
ヒロくん、崩れる。
「理由それ!?」
「……」
その横で。
「まぁいいじゃん」
うりが笑う。
「今さらだし」
「……」
ヒロくん、ゆっくり顔を上げる。
「……うり」
「ん?」
「知ってた?」
「……」
一瞬の沈黙。
そして。
「まぁ、なんとなく」
「なんとなくで済ませるな!!」
絶叫。
「……」
たっつんが、遠い目をする。
「……俺らだけ知らんかったんか」
「……」
静かな絶望。
「……」
その横で。
「ねぇ」
もふくんが言う。
「結局どうすんの?」
「……」
ヒロくん、止まる。
「……」
そして。
「……外出るんだよね?」
「うん」
即答。
「……」
ヒロくん、天井を見る。
「……行くしかないのか……」
諦めの境地。
「せやな……」
たっつんも同意。
「……」
こうして——
男子組は。
“ギャルの世界”に、足を踏み入れることになった。
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