テラーノベル
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「テキーラ…?」
「ええ」
「…のみ??」
「ええ」
なぜこうなったのか…リアムが突然弟に貰ったといい持ち帰ってきたテキーラを目の前に震えている。
「え、お前テキーラがなんなのか知ってる?俺を殺そうとでもしてんの?」
「そりゃもちろん知ってますよ」
大きくため息をつきながら背もたれにもたれる。
「俺酒に弱いんだって…どうするよ?コレ?あとテキーラオンリーって正気か?喉が焼け死ぬわ」
疑問符ばかりをぶつけながら真剣にどうするかを考える。が、こちらもまた誰かにあげるということ以外思いつかない。
「まあ…一旦一杯どうですか」
こちらに視線を向け首をかしげる。
絶対嫌だね。ここで開けてしまっては飲み干す以外選択肢がなくなるではないか。それにきっとコイツの本当の目的はそんなんじゃない。
「酔わせるつもりだろ俺のこと。ほれ、言ってみろよ。また前みたいに酔った俺で弄ぶ気か」
そんなことないという顔をしているが、そんな事ないはずがない。
コイツは俺が少しでも酔うとどこかずっと楽しそうにしている(本人は隠しているつもりなんだろうが)。
「…比較的度数の低いウィスキーでべろべろになる人間だぞ……しかも水割で…」
後半にいくにつれて小さくなる声で飲みたくない理由を述べると「そう言わず味見だけでも」そう言いボトルを開け始める。
自分が酔わないからって調子に乗りやがってよ。
「俺ン家じゃ飲みきれないからな。持ち帰れよソレ。」
「はいはい」
小さなグラスがないので大きめのグラスに二センチほど注がれる酒を眺める。明日は頭痛確定ルートだな運が悪ければ吐くかもしれない。
はい、と手渡されたグラスを見て思わず眉間にシワが寄る。
「どうしても?」
「どうしても」
つばを飲み込んで息を鼻から大きく吸って口から吐く。吐き終わるとその勢いに任せて一気に飲み干す。喉がカーッとするという表現がとても正しい。
「あっつ…!ってなにお前変態かよ」
表情一つ変えず、特にリアクションもなしに飲んだあとも平然としてなんならもう一杯いこうとしているヤツが恐ろしくて仕方がない。
「熱くねぇの…?俺ヤバいんだけど…」
初めて飲む酒で、飲み方も刺激の強い飲み方なせいだろうが、血を吐きそうなほど痛い。
だってのに涼しい顔して…。
「まあ少し熱いかもしれませんね。味も微妙な…ハズレだったか…」
いやいやいや…おかしいじゃん。バケモノすぎるだろ、これ度数50近くだぞ。
コイツの怪人ぶりにはいつも驚かされる。
ーーー
⋯────と、それからもう二杯ほどキメた辺から酔いが突然回り始め目がまわる。喉も痛いし最悪だ。
全身が熱を持っているが、喉はズバ抜けて熱い。やけどしたかもしれない。
目の前が渦をまいてまともに座っていることも辛いので隣にいる男の肩に頭を預ける。
「なァん、で、いあい…ぷらすでのませたんだよ…うぅ、あたまいだい…」
あまりの頭の痛さに机に突っ伏してうずくまる。
そうすると頭を撫でられた。
「本当に弱いですよね、アルコール」
「ばかが…これに関してはおれがよわいんじゃなぐで、テメェがバケモンなんらよ」
まともに呂律のまわらない口調で必死に訴えかけてついでに睨みつけてやる。が、それは逆効果に終わってしまい、リアムを興奮させてしまう。
顎の下に手が入れられ次に掴まれてから少し強引に引き寄せられて無理矢理口付けされる。
驚いて押しのけようとしたが、腕にも口にも力が入らず深いキスへとすぐに変えられてしまった。
いつもに増して熱い舌に、酒が入っていることも相まってこちらも興奮を覚える。
途中声が漏れるたびに喰われるのではないかという勢いでキスをされる。
「…ッ…ハッハァ!しつこい!!」
リアムのキスは一度したら口が離れるまで息継ぎを許さないというキスの仕方なので、毎回死にそうになる。
「身体、熱いですね。…ベッド行く?」
服の下に手を突っ込まれ撫でるようにさわられ鳥肌が立つ。だがその言葉に思わず期待のつばを飲み込む。
無意識に「行く」と口走ってしまい気付いたときにはベッドの上で服を脱がされていた。酔っているせいでまともに頭がまわらないが、今からやる事についてはハッキリしている。
「なあ…手加減してくれる…?」
その問いに対して、「あなたの反応次第」と返されてしまう。
正直キスまではしておいて手は出さずにまたはぐらかされると思っていたので、実際手を出されかなり舞い上がってしまっている。
そのうち下も脱がされ足を肩にかけられていた。
指がソコに触れなんの合図もなしに入ってくる。突然だったため「ひっ…」と声が出る。
お構いなしに第一関節、第二関節とどんどん入ってきては良いところを刺激される。
刺激されるたび声が出そうになるので必死に歯を噛み締め我慢する。しばらく指で解されたあといよいよソレが入れられる。
「いい?」
何度も頷き早くしろと言わんばかりに足で引き寄せる。
ずずずず…と腹の中を押し上げながら入ってくるソレに最初こそは苦しいものの慣れると声が上がりそうになってしまう。自分の腕を噛み込み上げる快感にのみ込まれないよう抗う。
すると噛んでいた腕を引き剥がされベッドに押さえつけられる。
「内出血しちゃうでしょう」
口をふさぐものがなくなってしまった今すぐそこまで来ている快感を叫ばないように耐えようとするが、あっという間に負けて喘ぎが漏れ出す。
「うっ…ぅぐ…ッふぅッ…あァっ」
そのざまを見て満足気に笑う顔に興奮が湧き出る。
声に合わせて鈍い音とベッドの軋む音が部屋に響いて嫌でも耳に入ってくるから耳を塞ぎたくなる。
自分の喘ぎ声など聞いて何が楽しい。いつもより少し声が高くなっていて、完全に快感に染まった声なんて聞いてて吐き気がする。
小さな寝室なせいで音の響きも大きく感じ、絶対にないだろうが他の部屋にも聞こえているのではないかなんていう考えが浮かんでしまい、それを考えた途端不思議な感覚になりさらに喘ぎがでかくなるのを感じた。
最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪最悪…。あーもう本当に最悪。
そう思うのとは反対に声は止まず、身体は拒否するどころかもっとくれと縋り付く。
「んんっ…うぅぅ…ッ」
「はは、ほんと、かわいいですよね…誠司さんって人はさ…」
ぐりっと一番奥にまで一気に突っ込まれては引いてを繰り返され、こちらと同様快感に染まったリアムが耳元で何度も自分の名前を呼び続け段々と頭が考えることをやめ、目の前が白くなりはじめる。
多分、意識がトビそうなんだろう。
けどトバさせないと上体を勢いよく起こされる。
互いに向き合うようなかたちになりなんだかそれが恥ずかしくて仕方がない。
その体制のまま続けられ、また一番奥に突っ込まれたかと思えば腹の中に熱が広がる。
何度出されても慣れぬその感覚に吐き気を催すが、なんとかして飲み込む。
「はぁ…はぁっ…お前…まじで、許さないからな…」
酒で潰れた喉をさらに喘ぎで潰してしまいもうほとんど声が出ない。
「はいはいわかりましたよ、水いりますか」
「……ん、」
こんなときにまで涼しい顔されるとさすがに腹が立つ…。
なんか…自分だけが舞い上がってたみたいで…。
今夜は全て忘れてしまおう。風呂も全部、明日の朝済ましてしまえばいい。今は寝て全部全部忘れてしまいたい───…。
ーーーーーーー
朝、酒で記憶が飛んでいるため、全身筋肉痛で声も出ないおまけに見覚えのないキスマや噛み跡がたくさんあり、頭が真っ白になるのはもう少しあとの話…。
コメント
2件
なるほど〜酔いの書き方がわかったぞ! それに行為書くの上手すぎじゃありませんか?めちゃくちゃ状況が伝わってくる… 本当に勉強になります!