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いつもより早く学校に着いた。教室には誰もいない。
こんなに早く学校に着いたのは
勇斗くんにハンカチを渡すためだ。
「昨日はありがとう!はい!ハンカチ!」
「もうあの後泣かなかったよ、ありがとう!」
違うな、
「元気になったよ!ありがとう!」
なんか違うな
??「おい、なにしてんだよ」
「うゎぁぁぁぁぁ!!」
後ろを振り向いたら、勇斗くんがいた。
「は、勇斗くん、!?は、はやいね、」
「あたりまえだろ、2年になったし、朝練頑張らねぇと」
「あ、そっか、、そうだよね」
「おう、、仁人は何してんの?」
「あ、僕は、あの、昨日のハンカチ渡しに、」
「ああ、それ?いいよ、あげる」
「え?でも、」
「いいよ笑、てか、これ俺が小さい頃近所のガキと喧嘩して泣いてた時に、仁人がくれたやつだから」
「え、?そ、そうじゃん!!なつかしい、まだ持ってたの?」
「おう、当たり前だろ、ずっと大切にしてたからな」
「そ、それじゃあまだ持っててよ!なんかもう必要ないみたいで、寂しい。」
「そうか?じゃあ貰っとくわ、ありがとうな」
「うん、」
僕らが保育園児だった頃、勇斗くんはやんちゃで、よく他の子供たちに目付けられて喧嘩売られてたな、
その記憶も懐かしいけど、
1年前のあの僕の家の出来事を今でも覚えているだろうか。
昨日の動揺っぷりに覚えてはいそうだけど、仮に忘れてて思い出したら嫌だよな、
でもあの時のことちゃんと謝らなきゃ
「あのさ、勇斗くん、」
「どうした?」
「あの、1年前の、」
先輩「勇斗いる?おー朝練行くぞ」
「うっす!じゃまたな。」
聞けなかった。もう本人も忘れたいだろうし、出来ることなら俺も忘れたい
女子1「あのさ、隣のクラスの仁人くんだよね?」