参加型

サニーという頼もしい仲間を手に入れた4人は、キャンプ地に戻り、鞍を作る計画を練り始めていた。だが、その間に、予想外の事件が起こり始める――リオとサニーの微妙な関係だ。

「リオ、なんか最近ソワソワしてない？」ゆうながリオを見つめながら首をかしげた。

「確かに。あいつ、サニーの方をじっと見てるな。」いさなが笑いながら言う。「やっぱり恐竜にも“ひと目惚れ”ってあるんだな！」

「ひと目惚れって…リオ、サニーに気があるの？」萌香が驚いた顔でリオを見る。

リオは飼い主たちの視線を意識したのか、少しだけ鼻先をサニーに向けて低い唸り声をあげた。それは威嚇ではなく、どこか甘えたような音だった。

「これって…もしかして恐竜のラブコール？」みりんが口元を押さえながら笑う。

その日の夜、キャンプ地の片隅でリオとサニーが並んで草を食べていた。静かな月明かりの下、リオは小さな鳴き声でサニーに話しかけているようだった。

「ねぇ、リオってこんなに積極的だったっけ？」萌香が焚き火の傍からひそひそと話す。

「いや、リオも大人になったんだろう。」いさなが得意げに言う。「これが自然界のロマンスってやつさ。」

「でも、サニーはどう思ってるんだろうね？」ゆうなが首を傾げる。

その時、サニーがゆっくりとリオに頭を近づけた。その仕草はまるで「興味はあるけど、様子見中」と言わんばかりだ。

翌朝、4人が目を覚ますと、驚くべき光景が広がっていた。リオとサニーがキャンプの中央で寄り添って眠っているのだ。

「おいおい、昨日の夜、一体何があったんだ？」いさなが大げさな声を上げた。

「別にいいじゃない。恐竜にもプライバシーが必要だよ。」ゆうなが微笑む。

「いやいや、これからどうなるのか気になるでしょ！」みりんが笑いをこらえながら言った。

「まぁ、仲がいいのはいいことだよね。」萌香が少し赤くなりながら言う。「…たぶん。」

その後もリオとサニーは行動を共にすることが増え、見ている4人もつい微笑んでしまうような瞬間が増えた。

「これで移動も安全だし、2匹のチームワークが生まれるかもしれないね。」ゆうながサニーの頭を撫でながら言った。

「うん、これで私たちももっと先に進めるね。」萌香が頷く。

「ただし、これ以上増えないことを祈るけどな。」いさなが冗談めかして笑った。