参加型

翌日の朝、いさながキャンプ周辺で木材を集めていると、リオとサニーの様子が普段と少し違うことに気がついた。

「おいおい、なんか雰囲気が怪しいぞ。」

いさなが声をかけると、萌香とゆうな、みりんも不安そうな顔で近づいてきた。サニーがリオの周りを歩きながら、低くゴロゴロとした声をあげているのだ。

「これって…もしかして、求愛行動？」萌香が驚いたように言う。

リオはサニーの近くに寄り、低く唸り声をあげた。それはどこか誇らしげで、サニーを守ると宣言しているかのようだった。

「まさか、こんな原始的な環境で恐竜同士のラブストーリーを目撃するなんてね。」みりんが感慨深そうに言う。

「いや、これってただの本能じゃないの？」ゆうなが冷静に突っ込む。

しばらくすると、サニーがリオの横に寄り添い、2匹は互いの身体を軽く押し合うようにして交流を始めた。

「ちょっと待って、これ…本当に始まるの？」萌香が赤面しながら言う。

「自然界の営みってやつだ。俺たちはただ見守るだけさ。」いさなが腕を組んでうなずくが、その目はどこかキラキラしている。

リオがサニーに乗るような体勢になると、4人は目をそらしたり、焚き火をいじったりして忙しそうに装う。

数分後、2匹の行動が落ち着き、リオとサニーは再び仲良く並んで草を食べ始めた。

「えっと…私たち、これからどう接すればいいのかな。」萌香が真剣な顔で言う。

「普通に接すればいいんじゃない？あいつらにとっては当たり前のことだし。」みりんが肩をすくめる。

「でも、なんかちょっと気まずいよね。」ゆうながため息をつく。

いさなはそんな3人の会話を聞きながら笑顔を浮かべた。「まぁ、これでリオとサニーの絆はさらに深まったってことだ。冒険がもっと面白くなるぞ！」