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「……もう、無理だ。あいつに嫌われたわ」
仕事終わりの車中、翔太は力なく呟いた。隣に座る目黒と、助手席の深澤、後部座席に無理やり乗り込んだ阿部。運転席の照。雨の滴が窓を叩く音が、今の翔太の心境を代弁しているようだった。
「嫌われたなんて、そんなわけないじゃん、ゆり組だし…」
阿部が身を乗り出して励ます。でも、今日の涼太の、あの「触れないで」と言わんばかりの態度は、翔太の心を粉々に砕くには十分すぎた。
「……見たろ? 阿部ちゃん。あいつ、俺が手伸ばしただけで、あんな顔して……。俺が『好き』なんて言わなきゃ、あいつをあんな顔にさせなくて済んだんだよ」
「……翔太。舘さんは、嫌いだから避けてるんじゃないと思うよ」
目黒が静かに口を開いた。
「自分の中で、翔太くんとの関係をどう定義し直せばいいかパニックになってるんだよ。ずっと『家族』だった人が急に『男』になったんだもん。そりゃ、戸惑うでしょ」
「そうだよ、翔太。あの舘様が作り笑いなんて、相当余裕がない証拠。……それだけ、お前の言葉が重かったってことだろ」
照がハンドルを握りながら、バックミラー越しに翔太を見据えた。 深澤も、いつものおちゃらけた雰囲気を封印して、真剣なトーンで語りかける。
「……でもさ、このままじゃ二人とも壊れちゃうよ。翔太、もう一回ちゃんと話す気、ある?」
「……話す? 何をだよ。『ごめん、忘れて』って言えばいいのか?」
翔太は自嘲気味に笑った。
「せっかく『ゆり組ジャスティス』とか盛り上がってたのに、悪いな、お前ら。……俺、もう一回あいつと笑い合えるなら、この気持ち、無かったことにしてもいいと思ってる」
その言葉に、阿部がハッと息を呑む。 一番の応援団である阿部にとっても、今の翔太の姿は見ていられなかった。
「……わかった。翔太がそう決めたなら、俺たちはそれをサポートするよ。でもさ、本当にそれでいいの?」
阿部の問いかけに、翔太は答えなかった。 ただ、雨に濡れる街灯を、虚ろな目で見つめ続けていた。
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もう1話明日分として出します、
てかてか()
最近QuizKnockにハマってて、
勉強モチベ爆上がりしてます⤴️😭
感謝🥹🫶🏻✨