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・登場人物は全てオリジナルのキャラクターです(一次創作)
・BL要素を含みますが、やらしい描写は無いです(多分)
・設定などがぶっ飛んでいることがあると思いますが、お見逃しください()
それでもいいという人は、どうぞ↓↓↓
「この世界で楽しいと思えることってなんかないの?」「楽…しい…?」「食べてる時に幸せを感じるだとか、お風呂入ってて気持ちいとか…そんなこと感じたりしない?」「…楽しい、という感情は…。今までに感じたことはない。…ただ、」「ただ??」「…お前と会った時…、妙に心臓の鼓動が速くなったんだ。今こうして話してる時も感じてる」「…」「これは、どういう感情なんだろうか?楽しいということなのか?」「…どうだろ。他人の感情を読み取るのなんて難しいからな」「そうなのか…」そんな残念そうな顔をするなよ、頭撫でたくなっちゃうだろ。というか撫でてやろ。「?!」わしゃわしゃ頭を撫でると、ダクラがじーっと俺を見た。エレベーターに乗ってる時、ダクラにじっと見られたのを思い出す。「…これはなんだ?」「ん?慰める時とかするんだよ」「そうなのか?なんだか分からないけど、とても恥ずかしい気がする」「恥ずかしいっていう概念はあるのね…」
「と、とにかく!俺はこの世界が間違ってるなら、正したいと思う」「うんうん」「感情?を消してしまったり、この世界の本当の仕組みを隠したりするのは、良くない」「うんうん」「だから、俺もお前と一緒に何とかしたい」「頼むわ〜♪」よし、とりあえずダクラの信用は得た。これからどうするかも一緒に考えられる。
「あ、もうすぐ飯が届く時間だ」「誰か来て置いてくってことだろ?一応隠れておきたいんだけどどっか良さげなとこない??」「あぁ…、‘エラー’を起こした人間の隠れ場がないようにそういうところはないはずだか…。もしかしたら俺が知らないだけかもしれないけどな」「マジでー?!うぅん、とりま風呂場にでも隠れるわ」「分かった」
ヴォンみたいな機械音が部屋に響いた。多分あのホログラムなドアが開いた音だわ。で、ロボットみてぇなのが入ってくる音が聞こえた。
「e38193e381aee8bf91e3818fe381a7e58b9de6898be381abe58b95e3818de59b9ee3828b27e382a8e383a9e383bc27e38292e8a68be381a6e381aae38184e3818befbc9f」
おぉん、なんて??
「いいえ、見ていません」その後の会話は何も無く、再度ホログラムのドアが現れて消えた音がした。しばらくして、ダクラが風呂場のドア(ホログラムではなくスライド式)を開けた。「もういなくなったぞ」「あれがなんて言ってんのか分かるの??」「あぁ。今俺が喋っているのはアナログ語と呼ばれるもので、さっきのやつが喋っていたのはデジタル語というんだ。俺らはその両方を施設で習った。ただ俺らは体の構造上デジタル語は喋れないから、聞き取りだけを習得する」「ふーん。飯を持ってくるのはロボットなんだな」「あぁ、数年前までは人間が運んでいたんだが、途中で飯を食べてしまう‘エラー’が多く発生したから最近はロボットに置き換わったんだ」「…エラーねぇ…。それってさぁ、食欲が発生したってことじゃねーの?」「食欲?」「俺が推測するに、お前らは施設で自分の欲望も抑えるように訓練されたんじゃねーかなって。でもエラーを起こしたその人たちは人間の本能が現れてきてしまったから、処理されたんじゃねぇかなぁ」「本能…?」「ちょ、とりあえず部屋に戻ろうぜ」「あ、あぁ…」
「なんか全然美味しくなさそうだけどとりあえずいただきまーす」「いただきます?」「俺がいた世界では、飯を食う前にこれを言うんだよ」「そうなのか…。い、ただきます」「はいどうぞ召し上がれ」「…」「…」「…」「何これまっず」「ま、まずい?」「美味しくない…やだこれ…薬みたいな味がする…」「体が必要とする栄養分が含まれている食事なんだが、普通では無いのか?」「普通じゃねぇよぉ!ったく、お前が俺のいた世界に来たら腰抜かすぞ」「そうなのか…」
「じゃあまぁ一通りこの世界のことを聞いたから、次は俺の世界について少し話そうかな」「あぁ、聞かせてくれ」何から話そうかな。いざ話すとなると何から話していいのか分からない。ダクラの期待を込めた視線がなんか痛い。とりあえず、大まかに話そう。