※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
〈File44:共犯者の提案〉
「智世を振ってくれない?」
一瞬、なにを言われたかわからなかった。
――智世を、振ってくれない?
「ハア?」
よっぽど変な顔をしていたのか、ブラウンさんは戸惑ったように私を呼ぶ。
「あの、カグヤちゃん……?」
その顔に溜め息をついて、視線をターゲットの女性に向ける。
ターゲットは人波に乗って、自宅最寄り駅のある路線の改札を通ろうとしていた。
帰宅ラッシュを迎えようとしている駅は人が多い。
見失わないように歩調を早めて、ターゲットを追って交通系ICカードで改札を潜った。
「あっ」
ICカードを持っていないらしいブラウンさんは改札を通れなかったようで、券売機に走って行く。
待てるわけがないから、ターゲットを追ってホームに下りる。
なんと***********
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