※この物語はフィクションです。
実在の人物及び団体、事件などとは一切関係ありません。
「おそらく、フジは骨の病気だ!それもただ転んだだけで骨折する可能性がある!」
飛び出しそうとしていた彼女の足は、つんのめるようにしてとどまった。
俺と外を忙しなく見比べる。
「転んで頭でも打ったら危険だ!はやく追ってくれ!」
「あー、もう!話はあとで聞かせてもらうからね!」
野ウサギのような瞬発力で飛び出して行く彼女を追うべく、慌てて支払伝票を掴んだ。
〈File26:君を守る痛み〉
支払いを済ませて店を出ると、彼女の姿はすっかり見えなくなっていた。
左右を見渡せど足音の余韻はなく、すれ違いざまに通行人がこちらに胡乱な眼差しを向けるばかりだ。
子供が衝動のままに走り出して行きそうな方向なんてわかるはずもなく、宛てもなく来た道を戻る。
まったく知らない道よりは、無意識に1度**************
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