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こちらの話は前話を見てから見ることをおすすめします。
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神「ナッツ…」
神「どこに行ったんだ…ナッツ」
ア「神永!」
神「アーナ…」
ア「ハァハァ…」
ア「ナッツが消えたって……どういうこと?…」
神「この前ナッツが言ってたんだ」
神「1回いなくなるって」
ア「ごめん…ごめんねナッツ…」
ア「ナッツが他の友達と仲良くなったて聞いて…姉があんまり出るのは良くないと思ったの…ごめんね」
神「え?ナッツそんな友達いたか?」
神「あいつ俺ぐらいしか遊ぶやついなかった気がするんだけど」
ア「え…?でも加藤さんが」
―――――――――
加「夏は新しいお友達が出来たの…亜美菜…お姉ちゃんがあんまり入ってくると夏が可哀想だから…あんまり近ずかないで欲しいって」
ア「ッ…何それ」
加「ごめんね…こんな話」
ア「(それなら何をすればいいの?…)」
加「…」
ア「ナッツの唯一の姉なのに…」
――――――――――
ア「って感じで…」
神「なんで?ナッツそんなこと最近なかったのに」
ア「加藤さんが嘘をついたってこと?」
神「多分…そうなる?」
ア「なんで…」
ア「加藤さんのとこ行ってくる…」
神「俺も行くよ」
――――――――――――
加「…」
ア「加藤さん…」
加「亜美菜じゃない…あと神永くん」
ア「なんで嘘ついたの?」
ア「なんでナッツが嫌がるような嘘を言って」
ア「それをウチたちにも言ったの?」
加「…」
ア「はっきり言ってよ!」
神「加藤さんお願い…なんでこんなことを言ったの?」
加「2人を忘れたくないから…」
ア「は?」
加「2人は私にとって一番の友達だから…」
ア「なんでそれが!」
加「私はね」
───障害を持ってるの───
ア「え?」
神「障害ってどういう…」
加「人をすぐ忘れてしまう…」
加「いや…色んなことを忘れちゃう」
加「だから私が好きな人の思いを濃くするために…2人を嫌な風にしてでも思いに残してたかったの…」
加「ごめんなさい」
加「神永さんも…ごめんなさい」
神「他のみんなは覚えてるの?」
加「誰の事?ごめんなさい合ってるかもしれないけど」
ア「…ナッツを探さないと」
加「…」
神「早く行こう!」
―――――――――――――――
ナ「(僕はもう…戻れない)」
ナ「(もう一度夏を味わうことは出来ないんだ)」
ナ「(姉ちゃん…)」
ア「ナッ──、」
ナ「(姉ちゃん?)」
ア「ナッツ!」
ナ「夢じゃないよね…」
ア「こんなところで…ごめんね…」
神「良かった…」
加「ごめんなさい…」
ナ「良かった」
───夏はいたんだ───
最後の向日葵がこちらを向いている
咲き終えた12月に続く…
番外編「ポーチュラカの枯れた夜」を読むとさらに理解出来ます
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作者 まつお