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並行世界The Kaminaga①

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並行世界The Kaminaga①

9 - 夏の消えた11月

2023年06月15日

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こちらの話は前話を見てから見ることをおすすめします。

─────────

神「ナッツ…」

神「どこに行ったんだ…ナッツ」

ア「神永!」

神「アーナ…」

ア「ハァハァ…」 

ア「ナッツが消えたって……どういうこと?…」

神「この前ナッツが言ってたんだ」

神「1回いなくなるって」

ア「ごめん…ごめんねナッツ…」

ア「ナッツが他の友達と仲良くなったて聞いて…姉があんまり出るのは良くないと思ったの…ごめんね」

神「え?ナッツそんな友達いたか?」

神「あいつ俺ぐらいしか遊ぶやついなかった気がするんだけど」

ア「え…?でも加藤さんが」

―――――――――

加「夏は新しいお友達が出来たの…亜美菜…お姉ちゃんがあんまり入ってくると夏が可哀想だから…あんまり近ずかないで欲しいって」

ア「ッ…何それ」

加「ごめんね…こんな話」

ア「(それなら何をすればいいの?…)」

加「…」

ア「ナッツの唯一の姉なのに…」

――――――――――

ア「って感じで…」

神「なんで?ナッツそんなこと最近なかったのに」

ア「加藤さんが嘘をついたってこと?」 

神「多分…そうなる?」

ア「なんで…」

ア「加藤さんのとこ行ってくる…」

神「俺も行くよ」

――――――――――――

加「…」

ア「加藤さん…」

加「亜美菜じゃない…あと神永くん」

ア「なんで嘘ついたの?」

ア「なんでナッツが嫌がるような嘘を言って」 

ア「それをウチたちにも言ったの?」

加「…」

ア「はっきり言ってよ!」

神「加藤さんお願い…なんでこんなことを言ったの?」

加「2人を忘れたくないから…」

ア「は?」

加「2人は私にとって一番の友達だから…」

ア「なんでそれが!」

加「私はね」




───障害を持ってるの─── 



ア「え?」

神「障害ってどういう…」

加「人をすぐ忘れてしまう…」

加「いや…色んなことを忘れちゃう」

加「だから私が好きな人の思いを濃くするために…2人を嫌な風にしてでも思いに残してたかったの…」

加「ごめんなさい」

加「神永さんも…ごめんなさい」

神「他のみんなは覚えてるの?」 

加「誰の事?ごめんなさい合ってるかもしれないけど」

ア「…ナッツを探さないと」

加「…」

神「早く行こう!」

―――――――――――――――

ナ「(僕はもう…戻れない)」

ナ「(もう一度夏を味わうことは出来ないんだ)」

ナ「(姉ちゃん…)」

ア「ナッ──、」

ナ「(姉ちゃん?)」

ア「ナッツ!」

ナ「夢じゃないよね…」

ア「こんなところで…ごめんね…」

神「良かった…」

加「ごめんなさい…」

ナ「良かった」

───夏はいたんだ───

最後の向日葵がこちらを向いている

咲き終えた12月に続く…

番外編「ポーチュラカの枯れた夜」を読むとさらに理解出来ます

─────────

作者 まつお

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