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『BLACK cat school』〜スクールライフは恋と波乱!?〜
4時間目 度を超えた嫌がらせの数々
『……。』
『華おはよ〜って…なにこれ…!!』
朝学校に行き教室の机に落書きされたり、
ゴミを置かれたりしていた。
ハウレス様に近付くな。あんたハウレス様に相応しくない。
『ハウレス様…ってことはハウレス先輩のファンクラブのあの人かも…。』
『……誰?』
『えっと、3年生の先輩なんだけど…。1年生になってからハウレス先輩のファンクラブに入って…違う意味で過激派なの。』
『つまり、会長ってことか…。』
『うん…その先輩のせいでハウレス先輩のファンクラブに所属する他の子達はいつもビクビクしてるの。同じファンクラブの子がハウレス先輩と話してたら脱退させられるし…。』
『え、同じファンクラブなのに?』
『うん。ただ推すだけならいいんだけど
話したりするのは許せないみたい。』
『……なにそれ。』
『華…?』
『そのハウレスのファンクラブの子たちが一番かわいそう…ただ好きだから…推してるだけなのに。それを誰かに縛られたりするのは違う。それに、ハウレスのファンクラブの子なのに…ハウレスのことを何も分かってない。ハウレスは卑怯なことは苦手なのに。』
『あの、華落ち着いて…?』
『その先輩って何組?』
『あ、えっと、C組…』
『ありがとう。』
私は全速力で3年C組へ向かう。
『は、早っ!!』
『ミサキ、私達は先生に報告しよ、後これを片付けないと。』
『う、うん。そうだね。』
『おはようございますっす〜って。これ、なんすか?』
『あ、アモン君…!!
実は華が……。』
『は……?…分かったっす。
急いでボスキさん達に知らせないとっす。』
俺はスマホを片手に廊下を出る。
『流石ですミオリ様、これで華ももう二度と近寄りませんよ!』
『ふふ、今頃泣いてるんじゃないかしら?』
ガラッ!
『!な、どうしてここに……』
『……ニコッ。3年C組…ハウレスのファンクラブの会長…ミオリさんですね?』
『だ、だったら何よ。』
ダンっ!
ミオリさんの机を叩いて睨みつける。
『!!』
『私に嫌がらせするのは構いません……でも。同じファンクラブの子を脱退させたりするのはやめてください。』
『っ!なんでそれを…』
『ただ好きになった人を純粋に推してる…それの何が悪いんですか?』
『っ、分かってないわね…ハウレス様は孤高の存在なのよ。話すことも話しかけることも許されないのよ。ただ私達みたいに影で応援することこそが真のファンクラブのメンバーなのよ!』
『…それで脱退させたんですか。…ふっ。1つ教えておきますよ。貴方の信愛しているハウレスの1番嫌いなこと。それは卑怯なことなんですよ。』
『な……っ!!』
『ね、ハウレス。』
ガラッ
『な…ハウレス…様…』
廊下でハウレス達が話を聞いていた。
『前に俺に…バナナマフィンをくれた方ですよね?』
『お、覚えて……』
『とても美味しかったです。…それなのに俺の大切な華さんのことを傷付けてたなんて…』
『っそれは…。』
『…ミオリさん。』
(名前……。)
『流石の俺も鬼じゃないです。華さんに
謝れば俺もそれでいいです。』
『っ……』
私は華に向き直る。
『ごめんなさい…。』
『反省してるならそれで大丈夫です。
脱退させた子も…ただ貴方みたいに推してただけですよ。ハウレスのことを。』
『はい…。その子にもちゃんと謝りますわ…。ハウレス様のファンクラブに所属するものとして…恥のないように務めます。』
『はい。そうしてください。では。』
次の日。ハウレスのファンクラブの会員が増えた。ミオリさんも考えを改めたらしい。
『前に比べてハウレスのファンクラブの人増えてるね。』
『(°⊿°`)ケッ女苦手で料理と家事がダメなやつがなんでモテんだよ。』
『ふふっ、そこじゃないのかもよ。ハウレスの魅力は。』
『どういうことだ?フェネス。』
『かっこよくて、力持ちで…成績優秀
運動神経抜群だし。みんなそこに惹かれたんじゃない?』
『…俺はただ華さんに好かれれば満足なんだがな。』
『『え?\は?』』
『ふっ。なんでもない。さ、授業へ行くぞ。』
『……。』
『ハウレスの奴……華のこと…』
『ボスキもなんだ。』
『は?お前もか?……はぁ。こりゃめんどくせぇことになりそうだな。』
『ふふ、だね。』
次回は学園の一大イベントの1つ
体育祭が始まる!
5時間目 競技決めは波乱だらけ
コメント
2件
最高でした!👍😭👏✨