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#タヨキミ

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#タヨキミ

8 - 第8話 ”キビアイ”

♥

37

2023年12月23日

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ムニカちゃんの死から未だに立ち直れない、、そんな日々を送っているまつりです。

リア友がムニカちゃん推しなんよね。みんな辛いね。

前の話のコメント、みんな「ムニカちゃああああん」って同じ叫びしてて、ちょっとクスッってなっちゃったんだよね。考えてること一緒☆((

誰か、タヨキミ完結後に、ムニカちゃん生存ifでも書いてくれ。頼む。


聞いてくださいよ

最近まつりさん調子乗ってるんです

だって、みんなにタヨキミがウケたんだもん!!((((

神とか天才とかおもろいとか小説家なれるとか、、、泣きそう、、、

タヨキミは俺が小学四年生の時から愛しに愛しまくった作品だから、みんなに好きになってもらえて嬉しいです!

みんな推しつくってけ。供給はおいらに任せなっ!!((((

ってわけで、テンション激高なうです。うざかったら言ってください。


語彙力なら日に日に下がっているから安心してくれ。

自分のプロローグ、文章えぐかった。今の俺には再現不能すぎる笑


今回、情報がこみこみすぎて頭おかしくなります。俺がなった。

みんなで、繰り返し読んで理解しよう!すらっと読んですらっと理解は、俺には無理だった、、



行ってらっしゃいーーーーーーー









「キビアイの、ボスについての話だ」

決意で固まった、アキトの表情。それを見て、タヨキミメンバーは息をのむ。

「アキト……どういうこと?」

ソーユが、疑問に満ち溢れた表情でアキトに訊いた。

「……今から言うことは、信じられないと思うけど……全部真実だから、聞いてほしい」

ソーユの言葉を無視し、アキトは続ける。



「キビアイのボスの名前は[天沢ユヅル]。俺の──幼なじみなんだ」



アキトの口から、いきなり出てきた本名。

長い沈黙の後、アキトは話し始めた。








「あぁ~だりっ」

いつもの重いドアを開けて、ルナは会議室に入る。

「……ルナ、ビリだぜ。遅刻だな、ザマぁ」

いつもと違う声。「ん?」とルナが方向を見ると、そこにはソラが座っていた。

「アぁ?今日は下っ端も来てんのか、人口密度高ぇな……女クセェ」

「……失礼な男だね。女クセェとか言わないでちょうだい」

セイサが、隣に座っているルカに「ねぇ、ルカちゃん」と同意を求める。

「……セツナもムニカも抜けちゃって、もう女は数少ない……」

頷くルカ。

その時、何となくゆるかった雰囲気をぶち壊すかのように、イヌイが机をドンと叩いた。

「うるせェぞ。ンな事よりお前ら、聞け。……ムニカが死んだ。能力での自殺だ」

イヌイの言葉に、騒いでいた者たちが、一気に静まる。


「……だからなんだよ。知らない訳ないだろ」


声をあげたのは、サチ。全く悲しむ様子もなく、「そんな事で呼んだのかよ……おい、帰っていいか?」とハルカに訊く。

「まだ帰っちゃダメ。ボスが来てないでしょ」

ハルカが眠そうに答えた。

「……ンだよ、誰も泣かねえじゃん。誰かの泣き顔、シャメ撮って政府に横流ししようと思ったのによ」

イヌイは机に突っ伏して、寝ようとする。

「おい、寝るなよ上層部。二人居なくて二人寝てちゃ、一人になっちまうぞ」

ソラが「ヒトネの野郎、オレが怖くて逃げ出したか。会議ボイコットたあ、アイツも所詮餓鬼だな」と少し怒ったように愚痴を口にした。

「双子、ムニカのこと引きずってるのよ。正しくはトオンが、だけどね」

ルカが心配そうな顔をして、次に、表情を固める。


「次の任務……うちが行きたい」


ルカの言葉に、一同は一斉に振り返った。

「……理由は?もしタヨキミ側に行きてェからなら、今ここで殺して解放してやンよ」

鋭い視線を向けるイヌイ。そんなイヌイに、ルナはため息をついた。

「そんなハズねえだろ。そいつらは『洗脳済み』だからなぁ……逆らえねえよ。なぁ、ボス?」

ルナがドアの方を向く。するとドアが開き、一人の人物が入ってきた。

いつもは、部屋の暗さと逆光が相まって顔が見えなかったが、今はハッキリと見える。


やけに整った顔立ちに、腰まである艶やかなクリーム色の髪。

両サイドにちょこんとついてるウサミミツインは、人物が歩く度に上下する。

低身長で細身な体型、身長は130cmほどだろうか。

両耳には、天使の羽のような耳飾りがついていた。


「やあやあ諸君、会議は楽しいかいっ?」


──彼こそが[天沢ユヅル]。”キビアイ”の、首領だ。

ユヅルは高い声でにっこり笑うと、てくてく走り、部屋の奥にある玉座に座った。

「おいおい、楽しい訳ねェだろ……で、聞いてた?」

「ん。聞いてたよ~……ルカが行きたいなら、俺はそれでおっけー」

能天気に言うユヅルに、一同は驚く。

「……お言葉ですが、ボス。裏切られる可能性が高いと思われますわ……相部屋のムニカが自殺したんです。ルカちゃんだって寂しいでしょう」

手を挙げるセイサに、ユヅルは少し声を低くした。

「大丈夫だ、心配ないよ……誰も、俺を裏切れないから

不敵に笑うユヅル。幼女のような顔からは想像できないほどの据わった目に、セイサは背中に寒気が走るのを感じた。

「かと言って、また救われるのは厄介だし……そうだ、ルナ、ついていってあげなよ!」

ルカは、ルナを見る。ルナは面倒くさそうにため息をついて、

「ボスの命令なら、しゃーねェなぁ」

と立ち上がった。


「上層部、『最恐』の男──ルナが居れば、タヨキミなんて秒だな」

「『最狂』に言われたかねえよ」


イヌイと少しやりとりをして、ルナは部屋から出た。ルカも出ていき、音をたてて扉が閉まる。

「……ああ、ハルカ、いらいらする」

ハルカが机に突っ伏しながら頭を掻くと、イヌイが「アイツ、連れて来ましょうか」と訊いた。

「んーん、今日は気分じゃない。ありがとイヌイ、部屋に行きたい。おぶって」

「わかりましたっす」

ハルカとイヌイが出ていったのをきっかけに、部屋に居た者は、ぞろぞろ各部屋に戻っていく。


「ムニカ、死んじゃったかあ……洗脳しとけば良かったなあ」


ひとり、天井をあおぐユヅル。そのユヅルの手には、十字架の指輪が、銀色に光っていた。










「ユヅルの能力は『洗脳』。すごく厄介な能力だ」

変わって、廃工場。

アキトの説明に、皆、真剣に耳を傾ける。

「ユヅルは、洗脳した人間の、思考をねじ曲げることができる……だから、キビアイのメンバーは、大体の者が『自我を持っていない』状態なんだ。やってはいけない事の区別がつかず、ユヅルの言うことが全て正しく聞こえるように、思考回路を設定されてる。……セツナにも、心当たりがあるだろ」

セツナは、思い出したように頷いた。

「……わたし、ボスが全部正しいと思ってたの。間違ってるのは世の中だから、ボスの命令なら、何をしても怒られないんだなって。……今思えば、すごくおかしいっ」

そう言って、セツナは泣いた。ユカリがすぐ両手を広げ、セツナはユカリの胸に飛び込む。

「他にもユヅルは、洗脳した人間を殺すことができる。情報の漏洩を防ぐため、使えない部下は全員殺すんだ。使えないかどうかは、ユヅルの独断と偏見……そんな無秩序なルールの中、忠実に尽くして気に入れられた者が、今の『上層部』ってとこ。幹部のメンバーはたぶん、すごく強い奴か、口車に乗りやすい奴が選ばれてるんだ」

一通りの説明を終え、部屋は静まり返る。しばらくして、チェリーが手を挙げた。


「……洗脳を解くには、どうすればいいんですか?」


みんなはハッとする。

「そっか。もしキビアイメンバーがみんな洗脳されてたとしたら、救うにも救いようがなくて……でも、セツナちゃんは救えてるから、洗脳を解くこと自体は、簡単にできるってことか!」

ソーユが手を打つと、アキトにかわり、ユズキが口を開いた。


「ユヅルの洗脳を解く方法──それは、『ユヅルを殺すこと』か、『大事な人に、適当な量の外傷を負わされること』です」


その場にいる全員が、ハテナな顔をする。

「一つ目。ユヅルを殺せば、洗脳されてる人全員の洗脳が解けます。二つ目は、えっと、過去の事例から説明すると……セツナさんがユカリさんに心を動かされた後、すぐに頭痛が襲ってきたと言ってましたよね。あと、ボスの声が聞こえた、と」

答えられそうにないセツナのかわりに、ユカリが「うん、そう言ってた」と頷いた。

「その頭痛は、当然、ユヅルによって引き起こされたものです。洗脳した人間が心を動かされ、使えないような思考回路になると、ユヅルは無理矢理、思考を変えようとします……対象の脳に直接話しかけ、体を勝手に動かす。だから頭痛が伴うんです。その頭痛は、深く洗脳してればしているほどひどくなります」

誰かが「ひどい……」と呟く。

「そして、その『再洗脳』の間に、大事な人から外傷を与えられると、洗脳が解けます。セツナさんの時は、セツナさんの大事な人であるユカリさんが、偶然セツナさんの腕を噛んだことで洗脳が解けたんです。外傷の程度は、深く洗脳していればしているほど必要になる……上層部までなると、致命傷ギリギリになるかも知れませんね」

「つまり洗脳が深い人は、より頭痛がひどくて外傷も必要だから、救うとかなりの物理的な痛みに襲われる訳か……たしかに、めっちゃ面倒だね。誰だよ、簡単って言った奴」

カナタがからかうような目でソーユを見た。

ソーユはカナタの言葉に、あはは、と苦笑する。


「じゃあさ、キビアイは、みんな洗脳されてるの?」


苦笑した流れでソーユが訊くと、アキトは「いや」と否定した。


「実際、今回自殺してしまった、ムニカ──[戌亥ムニカ]も、洗脳されていないメンバーのひとりだ」


戌亥、ムニカ。

「ムニカちゃんって、戌亥っていうんだ……あれ、「いぬい」って、もう1人いたよね?No.4の……もしかして、No.4のイヌイは、名前じゃなくて苗字なのかな?兄妹?」

サユの疑問に、ユズキが答える。

「苗字か否かはわかりませんが、確かその二人に、血の繋がりはありません。きっと偶然だと思います」

「そっか」

わかったところで、アキトが話題を戻した。

「そもそも”タヨキミ”は、凶悪犯であるユヅルを止めるためにつくられた組織なんだ。そしてその”タヨキミ”からユヅルを守るため、ユヅル自身で立ち上げた組織が”キビアイ”。ユヅルは強そうな奴に声をかけて、脅しにおとなしく従った奴は洗脳せず、従わなかった奴を洗脳して、無理矢理自分を守らせようとしてるんだ。守ってくれるのなら、それ以外どうでもいい。自分さえ生きていれば誰が死のうと構わない、それがユヅルだ」

話を聞いて、カナタが呟く。

「……結構雑に結ばれてるんだね。だから上下関係がひどいのか……キビアイメンバーにとっちゃ、ユヅルの役に立ってる奴がより偉くて、より存在価値があるんだから。しかもメンバーは、適当に選ばれた赤の他人ばっかりなんだし」

みんなが仲良くしてるタヨキミとは、根本的に違う──みんな、同じ認識を持った。

「……今まで、言ってなくて本当にごめん。もっと早く言うべきだったな」

落ち込むアキトに、みんなは優しく微笑む。

「ええで。何で黙ってたのかとか、深く詮索する気はないし。教えてくれておーきに、先輩」

明るく言うツキミ。

アキトは顔をあげ、「ありがと」と笑った。


「で、話題が変わるんだけど……ムニカちゃんが亡くなって、もう3日でしょ?そろそろ、次のメンバーが攻めてくる頃なんじゃないかな?」

「あ、その事なんだけど。次にくるのが[ルカ]っていう女の子らしいよ。警察が特定した」

資料を差し出すカエデ。

ルカ。その名前に、ルアとヤマが反応した。

表情を固める二人に、チェリーが声をかける。

「……どうしたの?顔色悪いよ、大丈夫……?」

その声に、みんなが二人の方を向く。

「……あ、」

一気に視線を集めて、二人は黙ってしまった。

だがしばらくして、ヤマが声をあげる。


「[月雪ルカ]は……ルカちゃんは、私たちの、親友なの」


みんなは驚いた。


まさか、メンバーと知り合い……しかも、仲良しを救わなくてはいけないのか。


「……因縁持ち、ねぇ……」

カナタが、声のトーンを落としてため息をつく。


ルアとヤマの、親友。

もしルカが、またムニカのように、天に昇ってしまったら……


嫌な考え。それを振り払うかのように、ヤマが続ける。


「だから……ルカは、私たちで救う。絶対に……私とルアちゃんで、救ってみせる」


ルアが、目を見開いてヤマを見た。

心配そうな、自信のなさそうな、でも、やる気のこもった眼で。


「……ルアも、ヤマちゃんと一緒に、ルカちゃんを救う……!この任務、ルアたちにやらせてもらえますか?」


ルアの提案に、一同は顔を見合わせた。

同時に、うん、と頷く。

「任せたよ。ルア、ヤマ!」

カエデが、力強く言った。


──もう、誰も、死なせない。

ルカを救う。そして、あの楽しかった日常を、取り戻す……!

心の中で言い聞かせ、二人はアジトを出た。








「ねえ、ルアちゃん。ルカちゃんがいる場所に、心当たりがあるんだけど……」

日が沈み出した、夕方の歩道橋。

ヤマは、遠くに鳴る踏切を見つめながら、ルアに話しかけた。

「お?なんだ、言ってみろっ」

さっきとは別人のように、ルアは気強な雰囲気で聞き返す。

「あ、今はそっちモードなんだ」

ルアは、このように、一日に数回『人格』が変わる。

普段は、気弱で優しい。だが今は、気が強くて好戦的な性格だ。

ヤマが口を開こうとした瞬間、電車が通る。

ガタン、ゴトン──その音が、今日はやけに大きく聞こえた。


「……───の、──に、───じゃ──かな。──ちゃん」


電車の轟音に紛れて、ヤマはぽつりと呟く。

ルアは、ヤマの方を向いた。

「……ルカちゃんなら、きっと。今までのルカちゃんなら、きっと、そこにいる」

洗脳されてるかもだから、わかんないけど…………ヤマは自嘲気味に笑って、また遠くを見た。

秋の終わりの少し肌寒い風が、二人の頭についた大きなリボンを揺らす。


「ルアも、賛成だな。ルカは、きっとそこに居んぜ」


二人は頷いて、歩き始めた。









なんで、こんな事になってしまったのだろうか。

うちらは、どこで間違ってしまったのだろうか。


古い小学校の校舎。『6ー3』と書かれた教室で、ルカは、ぼーっと夕日を見つめていた。

強い西日が差し込み、懐かしい模様の木の床が、赤茶色に照らされている。

みゃーお……黒猫が鳴くと、ルカがその猫を持ち上げ、腕に抱いた。


うちのせいだ。

三人が分かれてしまったのは、うちの……うちのせいなんだ。



一年前ほどだろうか。いや、もう少し最近──ちょうど、クリスマスの夜だった気がする。

雪が積もってて、とにかく寒い日だった。


あの日、うちは、変わってしまった。









続く










おはこんにちこんばんは。

ルカ・ルア・ヤマ編突入ですね。大変喜ばしい、また話が進みました、、


つうか、今回意味不明すぎん??

急にボスの本名&能力の詳細出てきたうえに、過去回の匂わせで終わるっていうブッ飛び展開。

皆様ご察しの通り、次回は過去回です。

いや、登場から過去回が早すぎる。自分でも薄々感じております。

しかもタヨキミは更新速度がバグだから、読者様はもっと早く感じてるハズですよね。。

俺、尺を稼ぐのが下手くそなんです。展開がリニアモーターカーなタヨキミでも愛してくれ。


これだけ言ってく。

ユヅルさん。髪が長くて、顔が幼女で、身長も幼女で、声もくっそ高いが。

男の子なんだあああああああああああっっっっ!!

あいつは正真正銘の男です。体も心も男だからね、勘違いしないでね。


内容理解、おつした!語彙力が低いのに複雑な設定つくるから、ごっちゃごちゃなのだ!!

更新お待ちを。

展開がリニアモーターカーな分、更新もリニアモーターカーで行きます~


ご感想&考察待ってます!



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