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最近ちょっと、違和感を覚えることがある。
ここのところ目黒とよく目が合う。というか、睨まれてるような気がする。
何か目黒の気に障るようなことしたかなと思うけど、何も心当たりがない。
あいつが誰彼構わず喧嘩を売るような奴じゃないって知ってるから、苛立つよりもまず原因が気にかかって。
しばらく観察して、気付いた。
目黒が睨んでくるのは、決まって俺と佐久間の距離が近い時だ。
それってさ、もしかして。
そう思ったら気になって仕方なくて、まずはふっかに話してみることにした。
「なあ、最近さ。目黒に睨まれてるんだけど」
「は?何で」
自宅のソファに座る俺の足元、ソファを背もたれにしてラグの上に座るふっかが怪訝な顔をした。
「考えすぎかとも思ったけど、その瞬間はあまりに敵意が剥き出しなもんだから気のせいで片付けらんなくて」
「敵意って穏やかじゃないな。何か心当たりあんの?」
「ない、けど。見てて気付いたんだ。俺と佐久間の距離がいつもより近い時に睨まれてるんじゃないかって」
それを聞いたふっかが軽く目を見開いた。
「近いって言ってもうちのメンバー間なら結構普通の距離なんだけど。しかも、観察してたら睨まれてるのは俺と、せいぜい翔太くらいかな。他はスルー」
「…まあ、お前らニコイチって言われてるくらいだし。翔太も佐久間と仲良いからな…」
「それでさ、勝手な推測だけど思ったんだ。もしかして目黒、本当に佐久間のこと好きになったんじゃないかって…」
俺達が佐久間に背負わせているものは、あまりに重くて。だからこそ罪悪感を軽くしたいだけの妄想なのかもしれない。
でも、あの目黒の視線はそうとしか受け取れないのも本当。
「もしそうだとしたら、佐久間はどうなんだろうって。本気になられたら余計に負担にならないかなって思うとさ」
「佐久間は、大丈夫だと思う」
思いがけないふっかの即答。
顔を見ると少し遠くを見ながら、それでも確信を持ったような感じだった。
何か知ってるのか?
俺の目線だけで疑問に思ってることを察知したのか、少し笑いながら口を開く。
「…これはさ、あくまで俺の推測だけど。佐久間はめめが特別なんだと思う。そうでなきゃ、身を捧げるようなこと出来ないだろうし…何より、佐久間も幸せそうなんだよね…」
「言われてみれば、そうかもな…」
「俺達が介入するのも野暮だから何も出来ないけど…もしそうなら、俺はあいつらの幸せを守ってやりたいって思うよ」
ふっかは気付いていないかもしれない。
そう言った時の表情はひどく安堵したような感じで、声も少しだけど震えてた。
また何か、一人で抱えてるんだろうなって直感する。
「…ん、そうだな。始まりが嘘でも気持ちが育ったんなら、幸せになって欲しいなって思うよ」
これは建前じゃなく、本当にそう思ってる。
俺の言葉に顔を上げたふっかは、少しだけ泣きそうな顔で笑った。
その日の夜中。
リビングのソファに一人で座り、肩を震わせて静かに泣くふっかを見つけた。
「良かったな、佐久間…ほんと…幸せに、なってくれよ…」
きっと、ふっかしか知らない事があるんだろう。そこに俺がずかずか踏み入るべきじゃない。
その背中を抱きしめたい気持ちを呑み込んで、気付かれないようそっとその場を後にした。
コメント
6件
契約恋人じゃなくめめさく担としては契約じゃなくカレカノになってほしい。

はてさて… どうなっていくんでしょう✧(✪д✪)✧ めめは自覚したのか、無意識か… 1ファンとして気になるところです いわふかは公認夫婦ですが、ニコイチも距離近ですもんね 忘れないそれスノのだっこ事件!!まんまパパだったけど、衝撃的でしたΣ(゚ω゚ノ)ノ