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10 - クソゲー。(sha)

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2024年08月19日

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この小説は一切ご本人様に関係ありません。


sha


吉 乱駄→キチ ロンダ





















わんく



















『配信を開始しますか?』


自分のPC画面の中央にはその表示が出てくる。その表示の下に[はい] [いいえ]の文字が並ぶ。マウスを移動させ、[はい]に矢印を合わせカチッ、とマウスの音を鳴らした。


s「…よし、」


コメントが右側に表示されたと同時に、凄い勢いで下から上へとコメントが流れて行く。可愛らしく明るそうなキャラが白い背景の中央に居た。そして俺はマイクを外した。


s「永遠の可愛い担当!君の記憶に一生残る人になってあげゆっ!シャオロンで―っす!!」


可愛い声を作り、世間ではイタイと言われる自己紹介をした。俺が声を出したと同時にぶわっとコメントの流れも早くなった。

今日も俺のリスナーと他愛もない雑談をする為だけに配信を開いた。数十分喋った所である質問が目に止まり、声に出して読んだ。


s「『シャオちゃんは、ボクっ娘なんですか?それとも男の娘ですか~?』…ん~、ボクはぁ…正真正銘の男の子だよぉ~っ!!」


この質問に何度答えただろうか、この言葉を発するだけで登録者数も何度増えた事か。右のコメント欄は俺を賛えたり褒めたりの嵐だった。気持ちの悪い奴等しかココには居ないのか…そう思っていれば、ある複数のコメントがまた目に止まった。


『キモい』


『アイタタタw』


『きっしょ…』


『こんなん誰が見んの、』


またか…、そう脳内で呟けば静かにそのコメントを非表示にした。そして俺はまた気を取り直そうと、世間話を始めた。そして良い頃合いになった所でリスナーにこう告げる。


s「今日の配信はここまでっ!皆見てくれてありあと~っ!!明日も絶対に来てね!シャオとの約束ねっ、ばいばぁい!!」


そう言って配信を終えた。…ここ最近、アンチが増えた気がする。いや、アイドルにはアンチが付き物。俺の良さにまだ分かっとらんだけ。そう、絶対にそうや。アンチする奴等がアホなだけや。


s「……ふぅ…、エゴサしよ…。」


俺はそう呟けばPCを閉じ、携帯を片手に持つ。SNSで俺の名前を検索欄に打つ、すると一番上に出てきたんは[シャオロン 可愛い]やった。嬉しいと思っていたのも束の間、その下からは俺の印象を下に見せる物ばかりだった。


s「[シャオロン イタイ]…[シャオロン 声作ってる]……。」


俺は携帯の電源を切った。こんなん見とっても何の得にもならへんから、自分の自己肯定感を下げるくらいなら見ぃひん方が良い。

俺は吉 乱駄、見ての通り萌え声系配信者…のつもりでやっとる。収入はまぁそこそこって感じやな、何かの事務所に入っとる訳ではないけど。


s「あ―もう…こんな筈やなかったんに……。」


現在絶讃アンチに悩まされ中ってとこやな。何でアンチすんのやろ、アンチする暇あったら自分の為に時間使えっつ―の。何がおもろいん?結局は自己満なだけやろ…。


s「はぁ…、飯良いや…寝よ…。」


そう言って俺はすぐ側にあるベッドに身を委ねた。毛布に入り込み、眠気が来るまでボーッと天井を眺める。段々と暗闇に目が慣れて来て、うっすらと天井が見えて来るも直ぐに寝ついてしまった。











翌朝












s「…ん…ぁ……朝…」


カーテンの隙間から差し込む日差し…あれ、日差しがない…。雨?…偏頭痛えぐ…、それに雨やと自然に気持ち沈むから嫌やねんな…。あ…配信せな…。


s「ぁ―……頭痛…、朝活せな…。」


そう言って俺はまたPCの前にある椅子に座り、PCを開き配信画面を開く。すると昨夜と同様の文字が出て、流れも昨夜通りにやった。右側にコメント欄が出て、昨夜と同じ様にコメントが流れ始める。


s「…永遠の可愛い担当!君の記憶に一生残る人になってあげゆ、!しゃおろんで―す…!」


朝はテンションが低い方がギャップと騒がれて丁度良い。コメント欄に目を通せば、寝起き可愛いやら朝活助かる等ヲタク達のコメントばかりだった。徐々にいつものテンションに戻して行けば、また視聴数も増えるだろう。


s「しゃおね―…昨日ね―…?…――――……」


そう何気ない雑談をしていれば、また一つのコメントが目に入る。アンチや、朝からアンチ活動とか…暇にも程があるやろ。そんなに俺の事嫌いなん?やったら最初っから、


s「見に来んなや……ッぁ”…」


やばッ…口に出てた…っ!?急いでコメント欄を見れば、物凄い勢いで下から上へと流れて行く。やッべ…やっちまった…、そう思いながらコメントに目を通して行く。


『え…シャオちゃんの声なの…?これ…』


『化けの皮剥がれたな。』


『猫被り乙でーすw』


『そんな事言う人なの?』


やばい…評判悪なる…、急いで巻き返さな…。そう思い俺は急いでいつもの声色で弁明する。


s「ちッ…違うよぉ~っ!ボクはそんな事言わないし…っ、きっと皆の空耳だよぉ~っ!!」


『そんな事言う人だとは思いませんでした。』


『言い訳見苦し』


『見損なったわ…、』


違うって…、違うッて…!!俺は言うてない…言うてない…!!!皆の空耳…っ、空耳やから…ッ!!消えんな…っ、どっか行くなっ…!!


s「ち…違うって…ッ!!ホンマに…っ!!!」


『おつかれ。 』

『騙された―』


『ファン降ります。』


その最後のコメントを見た瞬間、俺は何かが切れる音が脳内で響いた。あっそ…あッそ!!何やねんお前らッ…勝手に期待して勝手に落胆して…ッ


s「降りたきゃ勝手に降りとけや”ッ!!バァ―ッカ!!!」


そう捨て台詞を吐いて俺は配信を乱暴に閉じた。その瞬間、頬に涙がゆっくりと伝った。何やねん…何やねん何やねん何やねんッッ!!勝手に推したんはお前等やろうが…っ…。俺何も悪ないやろッて…ッ!なんやねんホンマ…っ


s「ッぅ”……ぅう”~~~~~ッッ…。」


歯を食いしばり、ボロボロと涙を流した。肩を震わせ机に突っ伏した。苦しくて、現実を受け入れられなくて。何をどうしたら良いのか分からなくて、ただ無意味に涙を流した。


s「なんでぇ…ッ…なんでぇえ…っ!楽しみたかっただけなんにぃ”…ッ、愛されたかっただけなんにぃ”…ッ…!!」


何で俺の人生こうも上手く行かへんのやろ…、やっぱ俺普通に働いて稼ぐ方がええんちゃうかな…。どうせ皆から否定されるんやったら、真面目に働いた方が……。


s「ぐすッ…ぅ”う~~…ッ…」














___その翌日から俺は活動を辞めて、社会人へと成り立った。普通の会社員として、普通の生活を送るには…それが一番手っ取り早い選択やった。

嗚呼…やっぱり俺は、平凡な暮らしが似合うんやな…。平凡に生きる為に産まれて来たんやろうな…きっと。
















end 2 _社会人__。



















???「…はぁ?またこのエン ドかいな…、おい乱駄!クソゲーやないかこれ!!」


乱駄「えぇ~?笑お前が下手なだけちゃうw?」


???「あッ!?言ったアカン事言うたなッ!!」














[ リスタート 致シ マス カ ? ]

[YES] or [NO]













終わり。

君はこのゲーム、プレイしてみたい?

やるなら自己責任でね。


では、次の投稿でお会いしましょう。

この作品はいかがでしたか?

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