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6 - 第6話

♥

185

2025年03月03日

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🤍「2人でいる時のめめとしょっぴー、変なんだよ。友だちの距離感じゃない。……」


ただ美味しいご飯を食べてエスコートして楽しい時間を過ごしたかっただけなのに、自分で余計な話をして壊してしまった。

もう少し自分は思慮深いと、考えて動けると思っていたのに。

言うだけ言って落ち込んで、俯いて言葉を失う俺の頭に、それまで黙って聞いていた阿部ちゃんの声が降ってきた。


💚「ラウールは、それをどう思ってるの? 」

🤍「あの……」


めめが阿部ちゃんを大切にしてないように思えて、嫌だ。そんなめめなら、きっと俺の方が阿部ちゃんの事を好きだ。


俺が顔をあげてそう伝えると、阿部ちゃんはまた微笑んだ。


💚「ありがとう。優しいね」


そして、何かを差し出す。

見ると、スプーンに乗せられたデザートだ。


💚「はい。せっかく美味しいもの食べに来たんだから。食べよう?」


反射的に口を開けると、そのままスプーンを運んでくれた。

阿部ちゃんみたいに、甘くて優しいクレームブリュレ。

きっと、この味を一生忘れる事はないんだろうなと思った。



店を出て、料理の感想をあれこれ言い合いながら歩く。

もう少し話したくて、時間が大丈夫ならカフェにでも誘おうかと


🤍「この後どうする?」


と何気なく尋ねた。

すると阿部ちゃんは少し考えて立ち止まる。

一緒に止まると、あのさ、と少し間を置いて


💚「俺の家、ここから近いんだけど…来る?」

🤍「え」


俺はその時、あまりの衝撃に一生忘れるまいと思ったはずのクレームブリュレの味を綺麗に忘れた。

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コメント

8

ユーザー

全然関係ないんだけど この話、しょっぴー💙相手いるのかなあとか余計なことに気を取られてましたすみません。 新話出るたびに読み返すとますます面白いです💙💙

ユーザー
ユーザー

ああ、でもちょっとホッとしました…

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