コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
アリア「こちらではバトルシスターの方々が日々特訓なさっています!」
アリアが手で指し示した方を見ると真っ黒のシスター服を着ている人たちが槍や剣、杖で訓練をしていた
ミスズ「バトル…シスター?」
アリア「バトルシスターはその名の通り、戦闘に長けたシスターの方々の事です」
アリア「バトルシスターには3人のリーダーがいますが、現在は2人しかおりません。 その枠を狙って日々鍛錬しているのです 」
ミスズ「へぇ〜、戦うシスターさんがいたんですね!初めて知りました!」
アリア「そうですね…バトルシスターのほとんどは孤児院出身の方々ですし、目立つ仕事ではないですからね」
ミスズ「孤児院…国立フィーア孤児院ですか?」
アリア「あら、よく知っていましたね」
ミスズ「あ、父にそういうのを叩き込まれましたので、」
アリア「そうだったんですね…では問題です、なぜ国立フィーリ孤児院というものができたと思いますか?」
ミスズ「それは、数十年前に起きていた魔人と勇者たちの戦争で魔人に攻め込まれて壊滅した村が多く、生き残った子供たちが大勢路頭に迷っていたのを当時の国王と教会の教祖が協力して救うため、ですよね?」
アリアは関心したように頷いている
アリア「素晴らしいですね!貴女の知識はとても素晴らしいものです!」
ミスズ「いえいえ…父に教えてもらわなければ知りませんでしたよ…」
アリア「ふふ、謙遜しないでください!覚えていられる事も素晴らしいですよ!」
ミスズ「ありがとうございます!」
アリアはこぶしを空に伸ばす
アリア「次はそんな国立フィーリ孤児院に行きたいと思います!」
ミスズもこぶしを空に伸ばす
ミスズ「おー!」
ミスズ「あそこが…フィーリ孤児院」
色とりどりのきれいな花が、綺麗なレンガの道を挟むように所狭しと植えられている
美しい木々と気持ちの良いそよ風がある丘の向こうには、教会と似たような大きい立派な屋敷が建っていた
アリア「何度来ても美しい場所ですねぇ…ここは」
ミスズ「気候も穏やかで眠くなってきますねぇ…」
アリア「あの丘の向こうにあるのが国立フィーリ孤児院です!この丘には創造神フィーリ様が大昔、降臨なさったという言い伝えがあるのですよ?」
ミスズ「聞いた事あります!確か石碑があるんですよね?」
アリア「そうです!後で見に行きましょう!」
ミスズ「ありがとうございます!」
アリア「あら、もうすぐですね!」
そんな話をしていると少女が孤児院から走ってきた
少女「アリア姉様〜!」
少女はアリアに飛びつき、アリアはそれをよろけながらも受け止める
アリア「久しぶりですね!」
少女「久しぶり〜!」
ミスズ「…あの、アリアさん?この子は?」
アリア「この子は私の妹の…」
アンリ「アンリ・フィナンシェと申します!」
ミスズ「アリアさんの妹さんだったんですね!私はミスズ・ファーレスといいます!」
アンリ「ファーレス家…聞いた事があります!確か、騎士団長のお家ですよね?」
ミスズ「そうです!あの、アンリさん!」
アンリ「はい、どうされましたか?」
ミスズ「アンリさんはどうして孤児院から出てきたんですか?その、ご両親はまだ居ますよね?」
アンリ「あ〜!それですか!私、姉様みたいに人の役に立てるような事をしたかったんです、私は将来フィナンシェ家の家業をついで商売をしようと思っています」
アンリ「身動きが取れなくなる前に好きな事をしたかったんです!」
ミスズ「それで、孤児院の手伝いを?」
アンリ「正確にはシスター見習いですけどね!」
アリア「はーい!とりあえず今日はここまでです!」
アリア「ミスズさんはまた明日私と一緒に来ましょう!」
ミスズ「明日は孤児院の手伝いって事ですか?」
アリア「その通りです!」
アンリ「では姉様、ミスズさん!また明日!」
ミスズ「はい!また明日!」
つづく