テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
視界が明瞭になると、俺は祖父母の住んでいる地域のコンビニFの前に立っていた。
コンビニははっきりしているのだが、コンビニ以外の背景がぼやっとしていて、うまく見えなかった。
ボーっと見つめていると、妹と兄が俺の背後から出てきて、コンビニに入っていき俺もその後に続いた。
妹「〇〇!こっちにパックがいっぱいあるよ!」と俺に向かって言う、〇〇とは俺の本名である。妹のいるところに行くと
そこには在庫処理などで使われる箱の中に、あるトレーディングカードゲームのパックが山積みに積まれていた。
このトレーディングカードゲームのシリーズはもれなく人気で、余りそうにないと思っていたが、これほど売れ残っているとは、と思い、俺もそのパックを手に取ろうとして、次の瞬間。
俺は祖父母の住んでいる家にいた。
その出来事に驚くかと思いきや、俺の体は相反して何事もなかったように祖父母のいる居間に向かっていた。
祖父母の家は玄関を上がると短い廊下があり、廊下の途中に風呂場や祖父の寝室に続く襖がある。
居間についてまもなく、俺は祖父母の家の風呂場に向かった。なぜ居間に一度向かったのか、わからない。気づいたら踵を返して浴場に向かっていた。
風呂場に向かう途中、廊下に何かが横たわっていた。よく見るとそれは、、自分の住んでいる家で飼っている猫に見えた。
Cの文字のごとく丸まっている猫の内側にまた、一回り小さい知らない猫が入っていた。
全く見覚えのない猫、そもそも祖父母の家にいるはずのない飼い猫に驚きながら、俺は風呂場に向かった。
風呂場に入ると、一度鏡を見る。上半身が移り切るかどうかくらいの鏡を見ると、、、俺は
手で触れ、匂いを嗅ぐとすぐ固形の石鹸であることに気がついた。まるでその姿はシリコンを全身に塗り固まったような状態だった。なぜ俺の体は石鹸に包まれているのか。どうして今まで気づかなかったのかなど思う暇もなく。
俺は目を覚ました。目を覚ましたあとでもその記憶が鮮明に残っており、今も覚えていたので紹介した。
コメント
8件
やぁぁっと石鹸装備でてきたか。ふっ、いつ聞いても面白いな笑
初コメント失礼します。 ここまでの作品全て読ませていただきましたが、どれも見入ってしまうほど素敵で、興味深いものばかりでした!!