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#イケメン
蒼乃 月
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瑠璃マリコ
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お泊まりがお預けになってから一週間。
今日は仕切り直しということでお泊まりデートをする訳なのだが、先日、朝陽からある提案がされた。
***
『土曜日なんですけど、その、先週のお詫びも兼ねて、ファンタジーランドに行きませんか?』
「え!? ファンタジーランド」
ファンタジーランドというのは他県にある国内で人気のテーマパークの一つで、そこへ行こうという誘いだった。
『嫌……でしょうか?』
「ううん、そんなこと無いよ? でも、ちょっと遠いから日帰りは大変でしょ?」
『それでなんですけど……その、亜佑美さんさえ良ければ、近くで一泊しませんか?』
「え!?」
しかも、近くのホテルに泊まるという。
そもそも泊まりは元から確定していたこともあって言ってしまえば場所が変わるだけのこと。
交際してから初デートで初のお泊まり旅行となる訳で、亜佑美としては物凄く嬉しい話ではあるものの、朝陽は気を使って提案をしているんじゃないかと気になった。
「嬉しいけど、朝陽くん、無理してない? この前のことは朝陽くんのせいじゃないんだし、気を使わなくて良いんだよ? 私は朝陽くんと居られればそれだけで嬉しいし」
『いえ! その、気を使っている訳じゃなくて……付き合って初めてのデートで、その、泊まりになるし……折角なら、記念になれば良いなって……思って……』
けれどそれは亜佑美の考え過ぎだったようで、朝陽は朝陽なりに今回のお泊まりデートについて色々と考えた結果、折角なら何か思い出に残ることをしたいとテーマパークへの旅行をセットにしたようだった。
「そっか。分かった。それじゃあ行こう! でも、今から予約取れるかな? あ、でも近くって言っても少し離れればホテルなんていくらでもあるもんね」
『あの、その辺りは俺に任せてもらっても良いですか?』
「勿論、それは全然。むしろごめんね、お任せすることばかりで」
『いえ! 俺から言い出したことなので! それじゃあまた、詳しいことは後ほど決めましょう!』
「うん」
***
という形でお泊まり旅行が決まった訳なのだが、勿論こういう旅行が初めてでは無い亜佑美は何故か緊張していた。
(この前は勢いみたいなのもあったけど……いざ改まると、何だか少し恥ずかしいな……)
とは言え亜佑美は全ての準備が完璧だった。
今日この日の為に身体のコンディションを最大限整えたし、服や下着だって全て新調した。
全ては朝陽に綺麗、可愛いと思ってもらう為に。
出掛ける準備を万端にして朝陽が迎えに来るのを待っていた亜佑美は朝陽から、『着きました』の連絡が来ると、まるで子供のようにワクワクしながら部屋を後にした。
「朝陽くん、おはよ」
朝陽の乗る車までやって来た亜佑美は運転席の窓が開いていることを確認すると、下を向いてスマートフォンを弄っていた朝陽に声を掛けた。
「あ、おはようございます!」
「天気良くてよかったね!」
「はい!」
朝陽は会話を交わしながら素早く車を降りると、亜佑美の持って来た旅行鞄を受け取ろうとする。
「俺がしまいますから、亜佑美さんは先に乗っていてください」
「これくらい自分で出来るから大丈夫だよ?」
「いいんです! 俺の仕事ですから! ささ、亜佑美さんは席にどうぞ」
「ありがとう」
朝陽に促された亜佑美は荷物を預けると、言われた通り助手席側に回って席に着く。
それから少しして荷物を積み終えた朝陽も運転席に戻って来た。
すると、
「あ、飲み物なんですけど、どれが良いですか?」
後部座席に置いてあったコンビニ袋を手に取ると、コーヒー、紅茶、お茶やジュースなど複数の飲み物を取り出しながら亜佑美にどれがいいかを尋ねていく。
「こんなに沢山用意してくれたんだ? 嬉しい! それじゃあ紅茶を貰おうかな?」
「はい!」
亜佑美はミルクティーを、朝陽はオレンジジュースのペットボトルを手に取った。
「残りはクーラーボックスに入れておくので、飲みたくなったらいつでも好きな物を取ってくださいね!」
どこまでも用意が良く気遣いの出来る朝陽に感心した亜佑美。
「ありがとう。朝陽くんって本当に気が利くね。何かごめんね、私何も用意してなくて……」
逆に自分は全く気遣い出来ていないことに落ち込んでいると、
「そんな……っ! 逆にすみません、俺がしたことで亜佑美さんを落ち込ませてしまって……」
何故か朝陽の方が申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「ううん、朝陽くんは何も悪くないよ? むしろこんな気遣い出来ない彼女でごめんね……」
「俺、亜佑美さんが彼女になってくれたってだけで幸せで……傍に居てくれれば他には何も要らないので! 謝らないでください!」
「朝陽くん……」
「それじゃあ、行きましょうか!」
「うん……! 今日はよろしくね」
どこまでも出来た彼氏で、誰よりも優しくて格好良い朝陽。
そんな彼と今日は片時も離れることなく居られるのだと思った亜佑美は凄く嬉しくて、最高の一日にしたいなと思いながら笑顔をむけた。
そんな幸せに満ちた二人を乗せた車は目的地へ向けて発進した。
コメント
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わあ〜〜っ!!第32話、もう尊すぎて読んでる間ニヤニヤが止まらなかったよ😭💕💕 朝陽くんの「俺の仕事ですから!」って荷物持つとことか、飲み物たくさん用意して気遣い完璧なとこ、最高の彼氏すぎる…! 亜佑美ちゃんが「気遣いできなくてごめん」って落ち込むの可愛いし、朝陽くんが「傍にいてくれるだけで幸せ」って返すの、心臓が持たないよ〜〜!!💖 お泊まり旅行、絶対素敵な思い出になるね!二人の幸せが溢れてる回だった…✨次の話も楽しみにしてるよ!!