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概要。
梅雨設定。
この話も昔書いたやつで、人物を変えてます。
名前がそのままになってる箇所があるかもしれません。
SSって難しい。
緩いえっちですが、一応🔞
オモチャ使ってます。
小林が冷たくなったりしますが、ラブラブです。
オモチャ、♡゛喘ぎ、アリ。
鬱々と雨が降る、この季節。
そんな時期に、小林は生まれた。
小林「和中の兄貴って雨みたいッスよね♡」
梅雨の季節、本を読んでいる和中の傍らで、窓の外を眺めながら横になって微睡んでいた小林が呟いた。
和中「雨…?」
和中は不思議そうに小林に目をやり、理由を尋ねた。
小林「何か、俺に尽くしてくれますし…」
口にした事を今更後悔しながら、小林は柄にもなく恥ずかしそうに答えた。
和中は、不思議そうに数回瞬きして、小林と同じく理由を訊いた事を後悔した。
和中「バカか…」
本を読む気がすっかり失せ、目を伏せている和中の長い睫毛が影を作り、微かに震えている。
ここは、小林の部屋。
事務所からの帰り雨が降り出したので、事務所から近い小林の部屋に、和中が雨宿りしていた。
小林は気まずい雰囲気を押し切る様に、思い切って和中の頬に手を伸ばした。
柔らかな曲線をなぞり、起き上がって息が掛かりそうな距離で見詰め合う。
その間和中の瞳に、怯えに似た感情が混じったが、気にせず重ねるだけの口付けをやった。
唇が離れると、和中が逃げるように顔を背けたので、その事が何故か無性に気に障った小林は、座布団の上で胡座をかいて座っていた彼を床に押し倒していた。
和中「…っ♡」
再び和中の顔を正面から見ると、頬は紅潮し瞳は泣きそうに潤んでいる。
小林「感じたンスか?♡」
わざと、和中の羞恥心を煽るような言葉を吐いて、小林は自分の羞恥を隠す。
和中「違…♡」
小林「違わないッスよ…こことか、もうこんななのに♡」
そう言って、兆しを見せている下半身を、右手の人差し指で撫で上げた。
それから、小林は小さなリモコンの様な物をポケットから取り出し、かちっとスイッチをオンにした。
途端、和中の身体がびくつき目に見えて呼吸が荒くなる。
下肢から思考を和中の服に向け、釦を一つ一つ外し、前を肌蹴ると白い肌に映える二つのピンク色の乳首は、触ってもいないのに既に立っていた。
小林「ここも…♡」
小林は、苦笑しながら乳首に舌をやり舐めた。
和中「んっ…♡」
和中の腰が波を打ち、小林の内股に熱い血の集まる下肢を、擦り付けてくる。
和中をここまで発情させている張本人の小林は胸から顔を上げ、にやりと微笑んだ。
小林「兄貴、俺ん家に来て出来るかも…って期待してましたよね?♡」
和中は、誘う様な卑猥な表情で瞳を逸らし、不自然に引き上がった口角から唾液を零しながら、諦めに似た表情をして。
和中「うん…してた…♡」
これも、小林の仕込みの賜物。
和中の尻穴には、既に遠隔操作が可能なローターを挿入してある。
しかも毎日、事務所に行く前からここに帰ってくるまで。
先程小林がポケットから取り出したのは、そのローターのリモコン。
表面上は、どんなに平静を装っていても和中の理性は確実に崩れて来ている。
だから、今日小林の家に雨宿りという形で来れたのだから、期待して当然だろう。
和中「小林…♡」
ローターのスイッチが入った事に因って、我慢出来なくなったらしい和中は、小林の首に両腕を回して羞恥を殺すように懇願した。
和中「…シて?♡♡」
こうなれば、遠慮はいらなかった。
モノの先端に、僅かに振動するローターが当たる感触を味わいながら、和中の戦慄する内壁を突き上げる。
彼のそれをオナホールで包み込み、上下に動かして和中が背を向けての座位の態勢から小林は律動していた。
オナホールからは、大量の和中の白い精液が零れ落ち射精する度に、小林のモノを受け入れている尻穴の内壁が淫らな動きでひくついた。
和中「はぁーっ…♡あ゛っあっ…!♡もうダメぇ…!♡」
小林「まだまだイケますよね?♡」
オナホールを激しく動かせば、和中の背筋が弓なりになりまた射精する。
和中「やっ…♡やぁっ!♡♡あ゛ー…っ♡♡」
そのままバックの態勢になり、尻だけを上げた状態の和中の表情は、もう完璧に快楽の虜だ。
オナホールから手を離して、小林は腰を打ち付け肌が肌にぶつかる音が、吐息と共に部屋に散らばった。
眩むような絶頂が、小林にもやって来て律動が深く早くなる。
和中「うっ…♡ん゛…!♡はぁっ…♡はーっ!♡」
和中は、自らの手でオナホールを動かしながら、尻穴とそれからの快感を貪っている。
小林「イクッ…♡」
和中「はっ…♡ああぁ゛ああ゛ー…♡♡」
溜まっていた精を和中の内部に吐き出し、同時に射精した和中からモノを引き抜く。
乱れた服のまま、2人で並んで床に横になり暫く呆然と射精の余韻に浸る。
―やばい…。
小林は、突然和中を傷付けたい衝動に駆られた。
―最近ずっと、なかったのに…。
むらむらと、小林の心を蝕んでいる陰の部分。
血が凍っていた時代…殺し屋をしていた時の名残りだ。
和中が小林に従順でいればいる程、小林の闇は深くなる。
小林「兄貴…」
和中「ん?」
眠そうな瞳で小林を見た和中に、毒のような言葉を吐き捨てる。
小林「俺と別れて下さいよ」
和中「…えっ」
一言言えば、言葉は止まらなくなった。
小林「別れたいでしょ?毎朝ケツマンにローターぶち込まれて、こんな抱かれ方して…俺なんか捨てて下さいよ」
和中は眉を寄せた悲しそうな顔で、瞳を潤ませ小林の腕にすがった。
和中「バカ、俺がやらなければ誰がやるんだ…お前を救えるのは俺だけだから」
首筋に顔を埋め肩を震わせた和中に、小林ははっとして、
―そうだった…何でそんな簡単な事忘れてたんだ?
小林の歪んだ愛や、欲望を受け入れる事が出来るのは、和中だけ。
事実和中はどんな小林の酷い仕打ちにも、不満1つ言わず耐えて来た。
小林は自分を落ち着かせる様に、深呼吸してから素直に和中に謝った。
嗚呼、和中の愛は土砂降りの雨の様だ。
和中はこんな小林に、幾らでも無償の愛をくれる。
和中という雨に打たれる度に、小林の乾いた心は潤う。
愛しい、小林だけの愛の雨。
END