この作品はいかがでしたか?
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sha×rb
rb×sha
どちらにも解釈できるようなストーリーにします。
5話〜10話で終わる短編小説です。
行ってらっしゃい。
嬉しいことがあれば喜び、
悲惨なことがあれば泣き苦しむ。
そして
愛す者には
“ 愛してる ”
と、口にする
感情豊かで、
単純な生き物。
それが人間というもの。
だが、彼はこう思った。
どうして苦しければ涙が出てくる?
苦しいとはなんだ?
嬉しいとはなんだ?
愛してるって、
なんだ?
俺には感情というものが無いのだろうか
と。
ーrb視点ー
この街には
世に未練を残した霊が
成仏した時に音が響き渡る鐘がある
何百年、いや何千年か前に俺が作ったんだ。
霊の幸福を願って…。
約1万年前、
神々の戦争で人類は滅亡の危機にまでおちいった。
その時に俺も死を遂げた
若く死ぬのは可哀想だ、と。
そう言った人間共が俺を神に仕立てあげたらしい。
オレが神に成り上がったとき、
神社を作った。
高い山の上に、街の景色が見えるように。
rb「……」
鳥居の上に座り、
光眩しい夕日を眺める
神になってから早1万年。
今頃あの男は何しているだろうか。
ふとそう考える時がある。
…いや、もう1万年前の事だ。
この世に居るはずがない。
ゴーー……ン…
深く考えていると
後ろから低い鐘の音が響き渡る
今日も誰か成仏されたのだろう。
rb「貴方の幸福を祈ります…。」
目を瞑り、そう願った。
理不尽で、悲惨な運命を辿ったのだろう。
どうかお幸せに。
と。
現代がどんな暮らしをしているのか、
文明は発達したのか
俺には分からない
だが…、
ここ数年で死者が増えているような気がする。
…自殺だろう。
そう思っている
「なぁ、お前…人間?」
突然横から声がする
rb「…」
声の方向に顔を向ける
気配が無かった。
こいつもどこかの神なのか?
rb「…人間じゃない。この神社に祀られている神や。」
先程の質問を返す
「へぇ〜。」
rb「…」
数秒の沈黙が続いた後、
もう一度口を開いた
「…なぁ!俺の事は聞かないん?」
…なんだこいつ…
rb「…お前人間じゃないやろ?」
「お〜よォ分かったな!神だから当たり前か!俺は幽霊やで」
…幽霊
…という事はこの世に未練が?
rb「名前は?」
sha「ん〜…と確かシャオロンだな」
シャオロン…。
sha「俺なんか未練残ってるらしいんやけど全く覚えてないんだよなぁ…。だから成仏できへんねん」
悩んでいるように話を進められる
sha「まぁ、死んだの1万年前やから覚えてないのも当然かぁ」
rb「1万年前…?」
sha「せやで!俺結構パイセンやろ?」
自慢するように聞かれる
…いや多分同い年やけど。
だから多分
丁度魔神戦争の時か。
未練残しても仕方がない。
sha「やからさ!一緒に未練探してくれへん?永遠にここに居るのもだるいし神やから1発だろ?」
rb「…神だからと言って未練分かる訳じゃないわ」
sha「ぇ~…神のくせに使えねーな」
コイツもっかい死なせたろか
rb「はぁ…。、分かった、協力するからシャオロンも俺に協力しろ」
一息ため息をついてから
取引を要求する
sha「っマジ!?あざーす!いいぜ協力してやるわ!んで、どんなん?」
rb「…感情を教えてくれ」
sha「感情?」
rb「あぁ」
rb「人間が思ってる幸せ、とか、悲しい…とか、よくわからへんねん。」
感情というものを味わってみたい。
それだけだ。
rb「まず…愛してるってどういう時に使うん」
sha「そりゃ…愛してる人に使えばええんちゃう?」
rb「愛してるってなに?」
sha「うぇ”、そっからかよ…。…じゃぁまず恋してみたら?」
rb「…恋?」
コメント
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未練と感情を探す物語最高です😭設定が好きすぎる!神と幽霊、そしてマブダチ組!最高!