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「なに、これ美味っ!!」
チャーハンを一口食べて、目をまん丸にした渡辺が感動している
「そりゃ良かった」
可愛い恋人のお決まりの台詞が聞けて、ホッと胸を撫で下ろす
「照、これ凄く美味いぞ!」
「そりゃ〜頑張って作ったからね、俺」
「照、凄いな…」
「/////」
実は、このチャーハン…
1人で何度か作って食べてみた、自信作!
渡辺の好みの味に仕上がるまで、試作を繰り返して
やっと満足のいくものが仕上がったので、晴れてのお披露目となりました
「照、良いお嫁さんになるよ〜」
うんうんと満足そうに頷きながら、味わってる姿に
『いやいや、俺のお嫁さんは翔太でしょ///』
頭の中で返事をしながら、自分も一口…
「うん、美味い!」
「だろ〜美味いだろ〜!」
「何で、翔太が自慢げなのさ」
目をキラキラさせて、尊敬の眼差しで見つめて来る渡辺に
平常心を装っているものの…
『可愛い///』
心の中は、嬉しくてたまらない
「ほら、温かいうちに食べて」
「ん…ん〜!やっぱり美味っ!」
「それは、分かったって〜」
和やかな食卓…
笑いあって、見つめ合う
幸せな時間はあっという間に過ぎて行き…
◇◆◇◆
「はい、次これね…」
洗った皿を渡辺に渡すと、それを受け取り丁寧に拭く…
『愛の共同作業…///』
俺が、人知れず呼んでいる洗い物の時間
2人で居ると、何をしていても楽しい♪
こんな想い、渡辺も一緒だと嬉しいけど…///
「はい、次これ……翔太?」
次の皿を差し出しても、受け取ろうとしないのを不思議に思い
「?」
横を見ると
「………」
渡辺がまた何か見ている…
俺が、ソッとその視線の先を辿ってみると…
「眼鏡?」
視線の先には、俺が外した眼鏡があった