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「オマエに頼みたいことあるんだけどヨ」そう、忍術学園から離れた森で黄兎は俺に言った。


「それ、本当に俺に頼まないと行けないことか?緑兎に頼んだらどうだ?お前らは黄緑だろ?」

「ウーン…アイツは・・・・適任じゃねぇなァ……オマエ・・・だから頼めることなんだヨ」

「クスリのことならボスに聞いたらどうだ?」

「あぁ…ボスか。でも今回はボスの出番はねェな。」

「……へぇ?で、なんだよ。頼み事って」

「オマエのすぐ折れてくれるところ結構、好感もてるぜ?」

「それ褒めてるのか?」

「モチロン。今回オマエに頼みたいのはこのクスリだ。共有可能範囲は裏組だけだヨ」

「あぁ…だから緑兎はダメなのか。で?なんだコレ。」

「それは”体内の組織を分解するクスリ”だ。でもなァ…試作品だから変装が得意なオマエなら……試した結果をくれヨ」

「なるほど、変装して素性を悟られずに試してこいってことか」

「まァな。オマエだから頼める事だヨ」

「こんなの俺くらいしか引き受けないな」

「だろうヨ〜…じゃ、報告を楽しみにしてるぜ?紺兎」

「任せとけ、博士」









忍術学園から随分と離れた位置で三鳥の月夜とアカマル、黎明がとある報告をしている


「______________…以上が監視、今回の報告になります。映像は後ほど」

『ご苦労。続けるように』

「「承知/しました」」

「コケッ」

「アカマル、お前…頭はいいのだから周りを考えて見張りをしろ!我と黎明が間一髪で防いだのだからいいものの…」

「諦めなさい、月夜。あんた結局私達に甘いのだから許すオチが見えているわ。」

「わかっている!」

「あら、自覚あったのね。良かったじゃないの?1歩前進よ」

「我はよたよた歩きの赤ん坊の1歩か!?ボスの計画ももうすぐ……我々三鳥と緑兎さんの表組は知らない、裏組のみが知っている真の計画は我々の世界の為だ。ひとつの不具合も失敗も許されぬ事をしっかり頭に叩き込んでおけ!分かったか?アカマル」

「コケ!」

「口だけって…月夜、あんた三鳥の私達に甘いわね…緑兎さんに続くボス好きだし」

「それはボスが凄い事の証明か?」

「やっぱり前言撤回、あんたはバカ。」








終焉の谷。そう呼ばれている場所に1つの人影が静かに立って空を見上げていた

俺は名も無き壊れた抜け忍だ。最近噂になっている…黒兎隊。俺はそのボスの赤兎のことは黒兎隊結成前から知っているつもりだ。

俺はアイツのことは”ハッピーちゃん”って呼んでいるな。アイツは時々驚くほど静かになる。何処と無く寂しそうで…俺が気づいてないとでも思ってんのか?出会った時から無理に明るく振舞って、俺に嘘をつく。

俺は嘘をつくやつは嫌いだ。みんな自分の自己利益の為だけに嘘をつき平気で他人を蹴落とす。

嫌いだ_____

お前は偽りそのものだ

そんなことを思い、これから久しぶりに会うハッピーちゃんのことを考えていたら、背後からの敵に気が付かなかった



俺はだれにもなりたくない。存在したくないんだ。ただ……名前もないお前の前でなら愛称と同じく本当に、ひと時だけはハッピーになれた。あぁ…この世界はなんど大切なものを奪えば気が済むのだろう。そう名も無き友人の遺体を見つつ、三鳥の定期連絡を始めた。残り2。

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