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JEONGHAN side
俺は幼い頃から体が弱かった。
春には怪我をし、夏には熱中症になり、秋には寒暖差で体調を崩し、冬には高熱が続く。
大体そんな繰り返しだった。
幼い頃から1年の大半は病院にいた。
だから友達もできず、親は生まれた時からいないので施設の職員さんしか関わりがなかった。
職員さんだって仕事だから冷たかったし人の温かさに触れてこなかった。
でもある日、久しぶりに学校に行くと新一年生が入っていた。
あーあこの前まで俺もここだったのに。
あまり行かなかった自分は少し羨ましく1年生用に飾られた花のアーチをくぐった。
そこで1人の男の子に声をかけられた。
??「おにいちゃん、!」
JH「……?」
??「ぼくね、おかあさんもおとうさんもいないんだ」
??「だからあれ、いっしょにとってよ」
そう言って彼が指さした先は入学式、そう書かれた看板があった。
そこには幸せそうにカメラを見る家族3人がいる。
今日は入学式だったのか。
通りで家族がたくさんいるんだなぁ。
俺と同じような境遇の彼が可哀想に見えたので一緒に看板までいく。
JH「君の名前は?」
??「すにょん!!」
にひひっと笑いながら俺を見上げる。
そう。これが俺とスニョンの出会い。
・
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・
また病室で過ごしている。
今度は足の怪我。
会社で階段から滑り落ちた。
体が弱いというか、春には運がない。
それでまた入院している。
ドタドタっと音が聞こえたと思ったらすごい勢いで扉が開く。
そこには予想通りの人がいた。
HS「ひょぉ〜ん!!」
HS「いいの持ってきたんだ!!」
スニョン。毎日来ては、美味しいお菓子や果物を持ってきてくれる。
ダンス教師をしてるんだって。
すごいなぁスニョンは。
スニョンは俺とは正反対で体が丈夫だ。
俺のことが大好きなスニョンは会社まで俺と同じところに入ろうとしていた。
でも、ずっとダンスが好きだったスニョンに俺がダンスの先生とかいいんじゃない、と薦めた。
・
・
・
スニョンが帰ったあと、俺の扉が鳴る。
スニョンったら忘れ物でもしたのかなぁ、なんて呑気に思いながら返事をする。
でも、思っていた人じゃなかった。
思わず動揺してしまう。
そこには背の小さい男性がいた。
誰か、と問うと彼はジフンと名乗った。
椅子にどうぞと促し、なかなか喋らないジフンさんに俺から話しかける。
すると、俺が別の世界線でジフンさんとアイドルしてたなんて言い出す。
最初は驚いたが、そんなクールな顔でアイドルとか言うもんだから思わず笑ってしまう。
しばらく話を聞くとSEVENTEENというグループで13人で活動していて、事故にあっちゃって忘れちゃった俺らメンバー皆を集めたら元の世界に戻れるんだって。
変な話だし普通は信じないんだろうけど、SEVENTEENと聞いた瞬間はっとする。
SEVENTEEN、それは俺が幼い頃から家にあるCDの歌手の名前だ。
ジフンから聞くに、生まれた時からメンバーはヒントとして持っているらしい。
相当精神が参ってる様子のジフンにスニョンが持ってきてくれたお菓子をすすめる。
遠慮しながらもいいよいいよ、と言うと控えめに一つだけ取り出して戻ってくる。
友達のスニョンの話をすると、楽しそうに耳を傾けてくれる。
ジフンから話の最後にハニヒョンと呼ばれる。
さっきまで硬かったジフンからヒョンなんて呼ばれると嬉しくなる。
それで、SEVENTEENの頃のときの話を聞かせてなんて言ってたくさん話を聞く。
ツアーで世界中飛び回って、Caratっていう可愛い子たちとずっと一緒なんだって。
ジフンは芸名でウジって言うらしい。響きが可愛らしい。
練習生の時にはウジと俺が喧嘩したってㅎ
でもそんな楽しい話も俺には無関係に思える。
愛嬌はたしかに得意だけどさ、ツアーなんて体力がいるじゃん。
俺には向いて無さそうだけど。
もしかしたらそっちの世界線では体、強いのかな。
そんなこんな話を聞いていたらもうすっかり日が落ちかけていた。
それからウジの連絡先を貰い、ばいば〜いと別れを告げる。
・
・
・
HS「ひょぉ〜ん!!」
今日もスニョンが来てくれた。
今日は少し苦めの抹茶ブッセ。
その抹茶ブッセを食べながら、ウジから聞いた話をしてみる。
JH「ねぇ、スニョン。面白い話聞く?ㅎ」
HS「え!なになに!!聞きたい!!」
スニョンが目を輝かせてこっちを見つめる。
本当に可愛いんだから。
JH「俺、別世界でアイドル活動してたんだって、ㅎ」
HS「えぇ!?ヒョンが!?」
HS「でもぉ、ヒョンイケメンだし、頑張り屋さんだからアイドル向いてるよ!!」
俺とは違いスニョンは羨ましいくらい明るくて、前向きだ。
それからツアーの話や練習生の話をした。
俺の体の様子が変わったのはツアーの話。
Caratっていう___
そう言葉にした瞬間目の前がチカチカっと光った。
HS「ヒョン!!」
幸いにもスニョンに声をかけられすぐ治まる。
JH「…ごめんごめん、ㅎ」
JH「大丈夫だよ、スニョン」
そういいながら不安げなスニョンの頭を撫でる。
あのチカチカの正体__
そう考えるまでもなく今にも頭がパンクしそうなくらいの記憶が流れ込んできた。
ヒョンヒョン!!
君は誰…?
俺にきゅるっともちっとした男の子がすりすりと寄ってくる。
また場面が切り替わる。
ヒョン!はやくはやく!!
え、?
スニョン?どうして君がさっきの子といるの?
たくさんの人がいる。
1、2…12人いる。俺入れて13人?
あぁ、全部思い出した。
クプス
シュア
ジュナ
ホシ
ウォヌ
ウジ
エイシ
ミンギュ
ドギョミ
スングァニ
ボノナ
チャニ
みんな__
あの日事故にあったんだった。
じゃあウジの言う通り死んじゃったんだ。
俺たち。
HS「ジョンハニヒョン!!!!」
パシッと強めに叩かれてはっと現実に引き戻される。
JH「…ごめんごめん、ホシやㅎ」
誤魔化して笑い、流す。
スニョンの様子がおかしい。
くらっと椅子へ座る。
それから体を支えてやる。
JH「大丈夫…?」
しばらくしてホシが口を開く。
HS「ねぇ、ジョンハニヒョン…俺… 」
HS「SEVENTEENとかいうグループに…いた気がする、」
JH「俺も…思い出したよ、」
HS「スニョン…じゃなくて活動する名前がホシ、だったよね」
JH「うん…待ってウジに電話しよう…」
それからすぐウジが来た。
何故か分からないけどクプスとミンギュがいた。
向こうも驚く。
思い出した経緯を話すと、手伝うべきな気がした。
手伝うよ、というとクプスが体悪いんでしょと眉を八の字にして聞く。
そこから耐えきれなかったのかミンギュがホシに抱きつき、次に俺に抱きついてくる。
優しく頭を撫でるとへへへ、と犬みたいに嬉しそうにする。
それから思い出話が耐えなかった。
SEVENTEENの時は当たり前のような空間だった。
笑いあって、言い合って。
嬉しくてたまらない。
退院したら一緒にシェアハウスをすることになった。
今からもう楽しみで仕方がない。
最後に次はシュアを探す番だと言われる。
真剣な雰囲気に一瞬なるがホシが難しいよぉと言ってまた次に持ち越すことになった。