翠 side .
ab " … 試すって 、 どういう 、 ?
きょとん 、 と していると 、
吹き出しそうな顔で 、 こっちを見つめる 。
dt " 阿部ってそういう事 、 した事無いの ?
揶揄う様な顔で見てくるから 、 意地を張って 、
ab " ぇ 、 いやある … 、 !
dt " 焦ってるって事は 、 した事ないんでしょ 笑
昔から嘘を見抜くのが得意な彼だから 、
簡単な嘘はすぐにバレてしまう 。
ab " 嘘じゃないし 、 !
dt " へ 〜 、 そう ?
ab " ぅ 、 うん … !
「 じゃあさ 、 」と優しく微笑んで 、
彼の甘い唇が俺の唇に触れる 。
ab " っ … // ( びく 、
dt " ふふ 、 かわい … 、
初めての感触と初めての甘さで 、
頭が上手く回らない。
顔を赤くしたまま 、 俯いていると
彼が手で顔を上げ 、 また優しく口付けをする 。
ab " っ … んっ 、 // ( びく 、
何度も口付けをされ 、甘い感触が唇に残る 。 徐々に赤く熱くなっていく頬を 、 彼が優しく撫でてはまた微笑むから 、 心臓に悪い 。
dt " 阿部って 、 ほんと初心だね 、 笑
ab " うるさい ⋯ //
dt " 可愛い 、 本当に好きになりそう …
ab " っ 、 ! バカじゃないの 、 !? //
思わず彼を突き飛ばした 。恥ずかしさも相まってだ 。そんな事言ったんだから 、 突き飛ばすくらい許して欲しい 。
dt " 痛た 、 バカじゃないけど 笑
ab " バカだよバカ … ! //
dt " 酷いな 、 笑
改めて我に返ると 、 かなり突き飛ばしてしまっていて 、思わず心配になる 。
ab " てか 、 ごめん 、 大丈夫 … ?
dt " うん 、 大丈夫 … 笑
ab " 良かった 、
安心して 、 彼に近付こうとすると明らかに避けられている 。
ab " ちょっと待ってよ 、 なんで逃げる !?
dt " だって 、これ以上近かったら食べちゃうから 、 阿部のこと …
余裕なく微笑んで 、 俺のそばから居なくなろうとする 。
その後ろ姿が 、寂しくて悲しくて 、 思わず抱きしめてしまった 。
ab " 涼太 、 待って … ! ( ぎゅ 、
dt " … !? ( びく 、
ab " … 良いよ 、 ? 全部 … 食べて 、 ?
dt " ぇ … 、 ?
ab " 俺の全部 、 涼太にあげる … //
赤くなる顔を隠しながら 、 しどろもどろに呟く 。
dt " … いいの 、 ?
ab " うん 、 初めては涼太が良い 、 から … //
照れているのを隠すように 、 強く彼を抱き締めた 。
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