女が女を好きになる
というのは、どうやら、少し周りと違うらしい。
だから、私はこの世界からはみ出ているらしいんだ。
最近は、理解する人が増えてきている。
昔と比べたら、全然良い方なんだろうに。
こっそりと彼女に気持ちを実らせる。
私が前にプレゼントした筆箱を、
まだ使ってくれている事。
私が前にオススメした小説を、
読んでくれている事。
私が前に好きだと言った曲を、
今は彼女も好きな曲になっている事。
どうにも、愛おしくて堪らなかった。
彼女と出会ってから、
退屈でくだらない毎日が変わった。
私で構成されつつある彼女に対しての
気持ちが止まらない。
止まる気配もない。
「ねぇねぇ、(彼女)の事どう思ってるのー?
いつも一緒じゃん?」
「あー…友達?かな?友達として好きだよ」
まあ、事実。
彼女の事についての嘘なんて付きたくない。
「(クラスメイト)の事どう思う?
なんて言うか~…ダルくない?」
「そうかな?んー、普通」
誰かが傷付く事も言いたくない。
多分、彼女に嫌われたくないだけだと思う。
あまり見せない笑顔みせて、
「どうでもいい」の彼女が、私の為に意見を言って、
何度も何度も思わせ振りして、
あーあ。
もう、
本当、
「大好きだったよ。」
「……ぇ」
初めて、彼女の事について、嘘をついた。
聞いた彼女は、きっと私をそんな奴だと傷付いた。
貴方の隣にいれた事、
貴方との思い出が沢山ある事、
全部、貴方のおかげで楽しかったよ。
あーあ。
もう、
本当、
大好きだよ。
コメント
5件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! まぁ、理解してくれる人が増えてても 普通では無いと感じてしまうのでしょう… 実感は無いですしに不安ですからね(?) 嘘や傷つける事は嫌われたく無いからは なんだか分かります……(?) 嘘を吐いて彼女の元から離れて、 全てを終わらせるんですね… 次回も楽しみに待ってます!!!!
いやもぅまじぃでぇ、……天才やん!!!!!!!!!!