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それは花畑でのことだった。
「キャラ…!?」
キャラが突然倒れた。
キャラは、謎の重い病気にかかってしまったのだ。それからキャラは昏睡状態に陥った。
僕たち家族はキャラが目覚めることを祈った。
「諦めるな…キミはニンゲンとモンスターの未来をになうもの…」
パパはそういった。
僕もキャラが目覚めることを強く祈った。
「キャラ…お願いだから目を開けて」
「…キャラ…やっぱりこんなのやめようよ」
「だって僕…ううん。」
「僕はキミを裏切ったりしないって言った。」
「6つ…6つ集めればいいんだよね?」
「2人で1緒にやるんだよね…?」
「でも…こんな…」
キャラが目覚めてくれればそれで良かった。
絶対死なせたくない。
「っ……アズ…?」
それから少しした日のことだった。
キャラの目が覚めたのだ。
凄く嬉しかった。キャラさえいれば良かった。
でも、このことをママ達に伝えようと走りだしたところをキャラは止めた。
「まってアズ。」
「?」
「本当は私だって認めたくないけど…」
「私はもう長くないと思う。」
衝撃だった。
あんな気が強い性格をしているキャラがそんなこと言うだなんて想像できなかった。
キャラは
「私だって生きたいよ。でももう無理なんだ。死期が近ずいてる。さすがに私も分かるよ。」
「だから最後にお願いを聞いて欲しい。」
と言った。
ああ、やめて。
最後だなんて言わないで。
「アズ聞いて。」
「もう一度、故郷の花畑が見たいんだ。」
「地上での思い出なんて、ほとんどがゴミに等しいものだったけれど」
「その中健気に咲いている黄金の花々は、私の生きる糧のようなものだったんだ。」
「だから最後にもう一度…あの花畑をみたい」
そう言うキャラの願いに、僕は承諾するしか無かった。
今思えばこれがキャラと最後の会話だったんだ。
もっと話しておけばよかった。
あの作戦のことについても…