この作品はいかがでしたか?
0
この作品はいかがでしたか?
0
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
新 し い 物 語 で ~ す 。
主 人 公
羽 那 尊 ( は ね な み こ と )
男
目の前のバキバキで汚れだらけの鏡に映っているのは
女のように背中まで伸びたボサボサの髪
薄汚れた服
袖をまくれば骨の形が見えるほど痩せ細ったアザ、傷だらけの体
…
それが僕だ
今日も学校に行かなければならない
いち早く自立をするために
寝ている親父を横目に
僕は何も言わず家を出て行った
学校への道中、
僕いつも下を向いて歩く
顔は見えなくとも耳は聞こえる
だから僕を嘲笑ったり貶したりする声は聞こえる
こんなのは慣れっこ
でもやはり、人に見下されるというのは気持ちが良くない
僕は家にずっとあるボロボロのバックを握りしめ
そそくさと歩いて行った
気づくと学校に付いていた
ここでもまた
他の生徒の嘲笑う声が聞こえる
きっと今日もどうせ、
上靴に画鋲が入っているのだろう