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俺は自分の声のせいで周りから嫌われてきた。何が悪いのか全然わからなかったが、ある日、研究者を名乗る男が現われ、俺の声には特別な力があると言った、なんでも、その男の発明した機械を使えば、俺の声なら完全な催眠術をかけられるらしい。男はその機械をスマホに入れていた。
その男といっしょにやった実験は成功した。男は催眠術がかかりにくい女を用意していたが、一発で催眠状態になり、試しに服を脱がしてみたら、簡単に全裸になった。
そのまま俺は男を騙して催眠術をかけ、そのスマホを手に入れた。そして俺は、町の住人に片っ端から催眠術をかけて、町全体を催眠術の実験場にしようと考えた。ただ、これはなかなか大変だった。さすがの俺も挫折しそうになっていた。
そんなとき、俺はあの研究者の男に再会した。男は催眠術で俺のことを忘れていたが、装置はバージョンアップしていた。特殊なアプリを起動させ、スマホをボイスチェンジャーのように使えば、簡単に催眠術にかけられるようになった。
さらに、冬休みにじいちゃんの住む田舎に行ったとき、「町内放送」というものを見つけた。街中にスピーカーが取り付けられており、例えば災害なんかがあったときに「避難してください」と放送するやつだ。
俺はこれを見たときにピンときた。新しい装置とこの町内放送があれば、村中に催眠術をかけられるんじゃないか、と。
……こうして俺は、催眠術で自由にできる村を手に入れた。さあ、何をして遊ぼうか。
俺は手始めに、村の学校に行って、「ペット係り」を決めることにした。もちろん、普通の、ペットのお世話をする係りではない。女の子を、クラスでペットとして飼うことにした。つまり、「ペットになる係り」だ。
ペットになった女の子は裸にして、首輪をつけて飼っている。そのかっこうで村中を散歩させたが、村の人たちは催眠術で「それが普通」だと思わせているので、特に驚きもしない。
ただ、それがちょっと物足りなかった。もっと騒ぎになってほしい。しかし、それをやると本当に大騒ぎになってしまい、後々面倒だ。何かいい方法はないか……。
と、考えていて、いいアイディアを思いついた。よし、さっそく試してみよう!
とある学校の、ある生徒の話
今日は遠足の日だ。といっても、学校から少し離れた場所にある大きな公園に行くだけなんだけど、まあ普通の授業よりはましかな。
……と思っていたんだけど、今日はなんだかいつもと様子が違った。
「あれ? いつもと道が違う?」
すると先生が、
「今日はいつもの公園じゃなくて、ちょっと遠出するのよ」
っていった。そうだっけ? そんなこと言ってた? まあいいか。しばらくして、どこかの町についた。町っていうか、田舎の村なのかな?
「はーい、到着です。村についたら自由行動よ。好きに動いていいわ」
そうなんだ。いつもなら何か行事があったりするんだけど。じゃあ友達のみんなと遊んだりしよっかな。
「ね、みんな! どこに行く? とりあえず、神社のほうでも行ってみる?」
「お、いいね」
「うん」
というわけで神社の方に行くことに。そして石段をのぼりきったところで、なんか変なのがいた。いや、地元の子ども達みたいなんだけどさ、なんか大きなペットみたいなの連れてるの。
「な、何あれ!?」
「さあ?」
みんなで近づいてみてびっくりした。ペットだと思ったのは、裸の女の子だった。その子は、首輪に紐をつけられ、四つん這いで歩いていた。
「えっ!? どういうこと?」
「ちょっと、かわいそうじゃない」
「ねえ、この子どうしたの? なんで裸でいるの?」
みんな大騒ぎしたけど、地元の子たちはそんな私たちを不思議そうに見ながら答えた。
「この子は今週のペット係りなんだよ。だから、みんなでお世話しているんだ」
「え!? ペット!?」
「そう、ペット」
「そ、そうなんだー……」
ええー!? な、なんかおかしいよ! なんで人間なのにペット扱いされてんの? しかも裸で四つん這いでなんて。それに今週のってどういうこと? でもみんな当たり前みたいに話してるし……。
「じゃあ、またね!」
そう言って地元の子達は去っていった。残された私たちは呆然とした。そしてしばらくしてから友達の1人が言った。
「なんかおかしくない? あの子、ペットって」
「うん、おかしいよ。それに、女の子なのに……」
すると他の友達が答えた。
「私なら絶対やだ。だって、あんなに恥ずかしい格好だよ」
「だよね。……でも、ちょっと面白そう!ねえ、あの子に話しかけてみない?」
「えー!? そんなのだめだよ!」
「いいじゃん! 減るもんじゃないし」
というわけで、私たちはさっきの子たちを追いかけて、裸の女の子に話しかけてみることにした。
(続く)