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「おぉ、これが身長が高い奴の景色か、」


その後、何もしない事を条件に私はケチャップに抱っこして貰っていた


「 あなた 楽しい ? 」


「おう!初めてお前に好感持てたわ」


私はわしゃわしゃとケチャップの髪を撫でると、殺気を含んだ視線に背筋が凍った


「クソッ、僕にもっと力があれば、

こんな奴殴ってやれるのに、」


「ヒェ、」


相変わらずレインコートは怖すぎ定期と、


黒髪は黒髪で付いて来ながらも、私をじっと見ていた


「ここにはまともな奴はいねぇのかよ、」


私が呆れ半分にそう呟いていると、


「 助ける ! 助ける ! 」


「?!」


廊下に高速に移動する台車の上に、この前の生首が乗っていた


「な、なんだ?!」


私達が廊下を覗き込むと、台車は横に倒れ

生首は台車の上から放り投げられていた


私は急いでケチャップからおり、生首を抱えた


「おい!大丈夫か?!」


「 悲しい ! 怖い ! 」


怪我は無さそうだな、でも一体何が、


「 ふふっ あなた 彼 知る ? 」


瞬間、目の前にはヤギの被りものを被った怪異が現れた


「!テメェか、うちの可愛い生首をいじめたクソ怪異は」


私は生首を自分の胸へ押し付け、守る動作へ入った


クソッ、生首で両手が塞がっている今、銃が出せねぇ、!!


「薙刀ちゃん下がって」


すると、レインコートは私の前に立ち

ケチャップは私の後ろに立ち、黒髪は私の裾を握りながら威嚇していた


「 私 あなた 遊ぶ !

彼 一緒 !  」


「ッ?!」


瞬間、私の手からは生首が消え、ヤギの怪異の腕の中には生首がいた


「 私 彼 遊ぶ 楽しい !

あなた 見つける 私 ! 」


「 あなた 見つける 私

彼 あなた 戻す ! 」


「 あなた ではない 私 見つける

彼 私の !」


「ッ、ハハッ、ガキのくせに、随分頭が回るじゃねぇかよえぇ?」


ただでさえ本調子じゃねぇってのに、


「 前 ドア 行く ! 」


すると、ヤギ頭はその場から消えた


「ケホッ、ゴホッ!」


「薙刀ちゃん!?」


「「 あなた ! 」」


私がその場に座り込むと、レインコートは私の背を摩りながら私の額に手を当て、


黒髪は私の頭を撫で、ケチャップは私の身体を自身に倒れさせた


「ゲホッ、ったく、こういうときに、」


「!凄い熱、今までこれで動いてたの?!」


レインコートが何かを叫んでいる中、私の頭にはとある思い出が巡り回っていた


________________


◾️◾️◾️「うわっ、コイツ生きてるぞ!!」


ここは、公園か?

確か、小学生の頃、近所の悪ガキが死にかけの猫に石を投げてたんだっけな


▲▲▲「おい!お前らやめろ!!」


そうだ、確かここで私が、間に入って、


◾️◾️◾️「うるせぇ!邪魔するんじゃねぇよこの異端者!」


◾️◾️◾️「お前、変なモノが見えるんだろ?気色悪いんだよこの呪われた子!」


▲▲▲「、、、」


何も言えない、だって全部本当の事なんだもん


◾️◾️◾️「だからそこをどけよ!」


この後は、確か、


▲◾️?「何やってるの?」


あぁ、やめろ、


◾️◾️◾️「▲◾️?!コイツなんとかしてくれよ!」


▲▲▲「ッ!!」


▲◾️?「ねぇ、あなたは私の下僕でしょ?

“それ”渡して?主人の言う事聞くモノって散々躾けたでしょ? 」

嫌、嫌だ、


▲◾️?「ふふっ、まぁ、もうそんなゴミいらないんだけど」


▲▲▲「は、?」


そうだ、私が弱いから、あの猫は死んだ


私が何も出来ない、アイツに逃げていたから、




________________


「、、、」


そうだ、助けにいかないと、


「薙刀ちゃん?」


私はフラフラと立ち上がり、銃に弾を込めた


「 あなた ! 動く ダメ ! 」


黒髪が何かを叫び、私の足にくっついているようだが、ぼーっとする私の頭には届かなかった


黒髪を無視して進み始めた瞬間、血生臭く、暖かい柔らかい何かに挟まれた


「薙刀ちゃん!動いちゃダメ、本当にこのままだと死んじゃうよ?!」


「 あなた 死ぬ 嫌 あなた ずっと 私 一緒 ! 」


「、、、」


私は拳銃を上に向け、発砲した


「「「っ?!」」」


その瞬間、三人が私の身体から離れた


「、、、」


扉を開ける瞬間に見えた、信じられないという彼らの表情は、

私の脳裏にこべり付いていた

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