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gtkyの三日月ステップメリバ編です
この話を読む前に前の話を読まなきゃ絶対「?」ってなるから読んだ方がいいぞ!
なんかガッチさん怖くなっちゃった
※gtky
メリーバッドエンド
少しだけショッキングな表現あり
gtさんが激重感情持ち
年齢差
年齢操作
「…はい」
インターホンを押して数秒後。6年前とほとんど変わらない風貌を纏ってキヨが出てきた。ふわふわした柔らかい茶髪に赤い襟足。猫のように吊っていて大きな目。口を開けるたびにちらりと覗く八重歯。変わったところがあるとするなら、遥かに身長が伸びて、大人びたと言う点だ。
「久しぶり、キヨ」
「は、ガ、ガッチ、さん…?」
「…!そう!覚えててくれてたんだ!嬉しいよ!」
名前を呼ばれたことに猛烈な感動と喜びを覚え、思いっきりキヨを抱きしめる。昔は膝に乗せるのすら屈まないとできなかったのに、今では目の前に手を伸ばせばキヨがいる。
「俺ね、キヨのこと昔から大好きだったの。今も変わってないよ。キヨは…どう思ってる?キヨの好きな人とか、関係なしにさ」
「へっ!?だい、うぇ?」
いきなり好意を伝えられたからなのか、いきなり抱きしめられたからなのかはわからないが、あたふたと目が泳ぎまくっていてかわいい。同時に耳まで真っ赤に紅潮し、照れていることが丸わかりだ。
「おっ…俺も、ガッチさんのこと、好き、で…俺の好きな人は、ガッチさん…」
「ほんとうに?じゃあ俺ら、両想いだねえ」
早いペースで話を振り、あまり考える隙を与えない。ちょっと可哀想だけれど、今の俺にはゆっくり話すほどの余裕はなかった。キヨに抱きついたまま再び強く抱きつき、何回も好意を確認する。ぎゅっと抱きしめるたびに、小さく声が漏れているのが可愛らしい。密着していた体を離し、しっかりとキヨの綺麗な瞳を見つめる。
「ねえキヨ。キヨさあ、今日女の子に告られてたよねえ。すっごい嫉妬しちゃった。確かに、キヨはかっこいいもんね」
「えへ、そう、かな…?」
「だからさ、俺のものになって欲しいの」
「え…?」
やばい。攻めすぎたかもしれない。素直にその時の自分の気持ちを伝えて、今の自分の願望をキヨにぶつけた。褒められてへにゃっとした笑顔を浮かべていて、6年前を思い出す。
「うん、ガッチさんなら。一生一緒にいてもいい」
「…本当に言ってる?」
こくん、と小さく頷き、照れながら目を逸らす。ちょっとした仕草が可愛らしく、色っぽく見えた。返事が出た瞬間俺はキヨの手をばっと握り、率直に今の感情を伝える。
「ほんとにいいんだね!うれしいよ。じゃあ、俺の家に来てよ!一人暮らしだから他に誰もいないし、ずっと一緒に暮らせるよ?」
「わあ…うん、わかった!ガッチさんと一緒に暮らすの、楽しみにしてる!」
「いや、もう今から一緒だよ?」
キヨの首筋をトンっと叩いた瞬間、キヨは俺の肩に倒れかかってきた。そのままお姫様抱っこで抱えて自分の部屋に連れて行こうとした。今俺の実家、家には誰もいない。親が買い物に行ったが、とある事情で明日まで帰れなくなってしまったらしい。無人の俺の家にキヨを連れて行き、自分の部屋にベッドに寝かせる。俺は広がった荷物を必要な分キャリーにまとめ、親に連絡をした。
『急な用事で帰らなきゃいけなくなった。多分母さんが帰って来る時にはいないと思う』
キヨはすやすやと眠っているのか、気絶して何も考えないでいるのか、わからない。おそらく後者の方だろう。俺はキヨが眠っているベッドに入り込み、一緒に眠りについた。もう、ずっと一緒。
目を覚まし、横を見るとキヨがいる。これからこれが毎日と思うと、早朝にも関わらず心が躍った。1階に降りてある程度の身支度を済まし、ベッドの上にいるキヨを起こす。
「キーヨ?おはよ。昨日はごめんね、いきなり連れ込んじゃって」
「んう…おはよう、ガッチさん…あれ、今俺ガッチさんの家にいるの?」
「うん。昨日一緒にいるって約束してくれたから、連れてきちゃった」
「…そっか。えへへ、早速一緒だね」
ベッドに置いていた腕に抱きつかれ、キュートアグレッションを引き起こしそうになる。無許可で連れ込んだのだから、もっと暴れたり、泣きじゃくったり、反抗したりすると思っていたが、案外素直で可愛らしかった。どんな反応をしても、キヨは可愛いけれど。
「キヨ。寝起きで悪いけど、俺の家行かない?服はそのままでいいから。…勝手に連れてきて、勝手に出かけさせるなんて自分勝手だね。ごめんね」
「全然いいよ!まだ眠いけど…移動の時に寝ればいいもんね」
まだ眠いだろうに、無理矢理出かけさせる自分に少しだけ嫌悪感が湧く。俺はキヨの手と自分の荷物を持って家を出た。
2人分の切符を買い、改札口を通る。なんの計画も立てずに飛び出してきたため、正直言って時間がわからない。とりあえず方向だけ確認して、今来ている電車に乗った。周りに誰もいないことを確認して。
早朝で、田舎の駅。いる人間は電車の運転手と俺らぐらいだった。
「…ガッチさん、寝ていい?」
「いいよ。俺が連れてきちゃったから、いっぱい寝な」
安堵したかのようにキヨは重そうだった瞼を閉じ、安らかな寝息を立て始めた。6年前と変わらない、長くて細いまつ毛。昔の俺の家の光景を思い出す。2人でいっぱいゲームをして、お菓子を食べて、笑って。その時から芽生えていた恋心は俺だけではないと思い出す。キヨの家の玄関での出来事。あれが夢ではないから、俺らはここにいる。その事実は変わらなくて、嬉しかった。
寝ているキヨをなんとか起こしては寝かせて、何回か乗り継ぎをした頃。ようやく俺の家の最寄駅に辿り着いた。相変わらずキヨは眠っていて、体を揺さぶって起こす。はっとすぐに目覚め、俺の手を握って歩き出す。そのまま改札を出て俺の家へ足を運ぶ。誰と並んで歩くのは、いつぶりだろうか。
「ガッチさん、ガッチさんの家ってどんなところ?」
「んー、全然普通の家だけどね。普通の大学生って感じ」
へー、と笑顔を浮かべるキヨが可愛くて、このまま噛み付いてしまいそうだった。グッと堪えて、早足で家へ近づいていく。
やがて俺の家へ着き、ポケットに入っていた鍵で扉を開ける。キヨは一目散に部屋へ駆け込んで行き、リビングにちょこんと座った。辺りを見まわし、何かに目をつけてはきゃっきゃとはしゃいでいる。
「ここがガッチさんの家かあ。ガッチさんの匂いがいっぱいする」
は?可愛すぎるでしょ。今にもちぎれそうな理性を惰性で抑え、女の子座りで待機しているキヨの目の前に座る。俺に気づいたキヨは、なに?と言わんばかりに首を傾げこちらをのぞいて来る。
「キヨ、明日からここで一緒に暮らそうね。勝手に外にでちゃだめだよ。何かインターホンが鳴っても無視でいいから」
「うん、わかった」
物分かりが良くて助かる。窓の外から朝日が入ってきて眩しい。ぽかぽかとした日差しが暖かかったのか、あれだけ寝たのにキヨはまたうとうとしはじめた。俺は押入れから布団を取り出し、キヨの手を引いて布団に連れていく。布団をめくってトントンと合図をすれば、キヨは目を輝かせて布団に潜っていった。
「…ガッチさんも、一緒に寝よ?」
「うふふ、じゃあ、お邪魔します」
俺はそのとき来ていた連絡に気が付かなかった。
『隣の家の子が急にいなくなったらしいんだけど、何か知らない?』
俺は一言だけ、メッセージを送った。
『知らないよ』
「ねえ、知ってる?2年のガッチマンって人。その人、最近彼女がいるかもって噂されてるんだって」
「え、ほんと?あの人すっごいモテるらしいじゃん。なんか、大学の雰囲気悪くなっちゃいそうだね」
『◯◯県◯◯市で、中学生ほどの男の子が行方不明になる事件が発生しました。行方不明になった中学生の母親は「出かけていたら忽然といなくなった。知らない人についていくような子ではないので、本当に心配」と話しています。今は警察のもと、行方不明の子の捜索が進められまいます』
コメント
1件
本人(🐱)は監禁されてもいいって思ってるけど読んでる人側だと良くないだろ、みたいな…まじちゃんとメリバで好きなんだが。😭💕 ハピエンの方は初めに少したわいのない話挟んだけど、こっちだともう最初っから告白して…なのか、🥷さんの壊れっぷり、?がなんか表現されててまじいい🫠💗 最後に報道入れるの神ってるよ🥹💕