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金ノ宮学園——それは日本一の金持ちが集まる学校。
校門をくぐるだけで、誰もがその桁違いの財力を目の当たりにする場所だ。
学園の敷地には高級車がずらりと並び、制服もブランド品で統一され、昼休みのカフェテリアはまるで社交場のように騒がしい。
そんな学園には、伝説的な男子グループが存在していた。
その名も――スクールボーイズ。
「やっぱ俺たち、学園じゃ最強だな」
そう言って笑うのは、グループの中心に立つ星宮零。
長い銀色の髪に澄んだ瞳、歩くだけで周囲の女子たちが黄色い声を上げる。
隣には冷静沈着な青宮蓮、直感型で暴走気味の篤紀颯太、そして甘えん坊で不幸体質の霓珠神矢が並ぶ。
蓮は静かにページをめくりながら、零に小さく言った。
「零、今日も昼休みはファンが多いな」
零はニヤリと笑い、軽く手を振る。
「仕方ねぇだろ。俺たち、学園の象徴だ」
颯太はそんな2人を無視して、周囲の女子を指差して大声で言った。
「なあ、見ろよ!今日も俺たち、スクールボーイズ人気爆発中じゃね?」
神矢は零にしがみつきながら小さな声でつぶやいた。
「零兄〜、今日も大変そう……でも、なんかワクワクするね」
そこへ、学園の噂になっていた一人の少女が現れた。
空乃日向——学園一の貧乏女子高生。
手持ち金はわずか500円、ボロボロの鞄を抱えて、学園の煌びやかな風景とはあまりにも対照的だった。
「えっ……日向ちゃん?ここにいるの?」
神矢が目を丸くして駆け寄る。
「ひなたちゃ〜ん!大丈夫?怖くない?」
日向は少し戸惑いながらも、弱々しく笑った。
「はい……少し……緊張してますけど、頑張ります」
その瞬間、零の眉がピクッと動く。
「……仕方ねぇ。俺がついてやる」
日向の存在に、少しだけ胸がざわつく自分を零は無意識に感じていた。
颯太はにやりと笑い、日向の前に立ちふさがる。
「おい、貧乏っ子!ここに入ってくるなんて、度胸あるじゃん。俺が面倒みてやるよ」
神矢はすかさずベシッと颯太の胸を叩く。
「やめろよ、颯太!日向ちゃんを困らせるな!」
颯太は驚いて後ずさる。
「え?なんでお前が怒るんだよ、俺友達だろ?」
蓮は静かにため息をつく。
「颯太……空乃さんはそういう扱いをされるのを望んでいない。落ち着け」
日向は少し赤面しながらも、神矢に手を引かれてほっとした表情を見せる。
「ありがとうございます、神矢くん……」
その様子を見て、零は口元に微笑を浮かべながら呟く。
「……なんだよ、俺が守らなきゃいけないっていう気分になるのは」
こうして、学園最強の4人組と、なぜか特別に扱われる貧乏女子高生が一緒に歩く姿は、
学園中の生徒に衝撃を与えた。
「……あれ、スクールボーイズ……あれに女の子混ざってる!?」
「しかも貧乏って……どういうこと!?」
学園中のささやきが、昼休みの校庭をざわつかせる。
こうして、スクールボーイズと日向は、公式に「スクールスターズ」として注目を集める存在となった。
そして、日向だけ特別扱いされるその関係性は、学園に新たな波乱を巻き起こす——。
昼休みの賑やかな校庭を後にして、零はふと口を開いた。
「……トイレ、行ってくる」
日向たちやスクールボーイズの面々は驚いたが、零は普段通りの落ち着きで歩き去る。
トイレの個室に入ると、彼はスマートフォンを取り出し、何気なくチャットアプリを確認した。
すると、目に飛び込んできたのは父親からの着信通知。
零は眉をひそめながら画面をタップする。
「……もしもし、親父。ご要件は?」
電話の向こうから、低く落ち着いた声が響いた。
「お前に伝えたいことがある」
零はため息交じりに返す。
「なんだ、さっさと言え」
父親は少し間を置き、ゆっくりと口を開いた。
「突然だが、お前には空乃日向と同居してもらう」
零の耳が一瞬ピクリと反応する。
「……はぁ?」
だが、それで終わるはずもなかった。
心臓が少し早くなるのを感じながら、零は声を荒げた。
「はぁーーーー!?」
トイレの壁に声が反響するほどの大声だった。
零の頭の中では、ありえない光景が次々と浮かんだ。
——貧乏女子高生と?
——同居?
——学園最強の俺が、そんな生活を……?
零はスマホを握りしめ、震える指で画面を押さえながら、思わず呟いた。
「……冗談だろ、親父……いや、マジでかよ……」
しかし、電話の向こうで父親の声は変わらず冷静だった。
「本気だ。明日からすぐに手続きする。詳細は書面で送る」
零は深いため息をつき、トイレの床に軽くもたれかかった。
「……くそ……まじかよ……」
その瞬間、零の中で何かがざわついた。
悔しいような、腹立たしいような、そして——ほんの少しだけ、心が跳ねる感覚。
「……なんでだよ……俺が、貧乏女子と同居だと……」
零は拳を軽く握りしめ、覚悟を決めるように深呼吸した。
「……仕方ねぇ……やるしかねぇな、俺様流でな……」
その声は、誰にも聞かれてはいなかったが、確かに零自身の心に響いた。
学園最強の俺様御曹司の、最初の試練——
それは、思いもよらぬ形で始まろうとしていた。
零は重い足取りで食堂に向かった。
校庭の喧騒を抜け、廊下の窓から差し込む日差しを浴びながらも、心はどこかざわついていた。
父親の言葉——「空乃日向と同居してもらう」——が頭を離れない。
食堂の入口で、蓮が静かに零に声をかけた。
「零、今日は何食べるんだ?」
零は一瞬立ち止まり、視線を遠くのメニューに向けながら、心の中で小さくつぶやいた。
(……庶民の食べ物でも、食べてみるか……)
零はゆっくりと顔を上げ、低く力強い声で言った。
「唐揚げ定食を食べる」
その一言が、周囲の空気を一瞬凍らせた。
颯太は目を丸くして、「は?」と声を上げる。
「唐揚げ定食って……お前、どうしたんだよ!?」
零は振り返りもせず、淡々と前を向いたまま、唐揚げ定食を注文するために列に並ぶ。
神矢は目をキラリと光らせ、興奮気味に囁く。
「零兄……庶民メニューに手を出すなんて……勇気あるね!」
零はちらりと神矢を見て、無言でうなずく。
その隣で、空乃日向は目を大きく開き、言葉を失った。
「え……えっ……零くん……唐揚げ定食……ですか……?」
目の前で、学園一の金持ち御曹司が、庶民の定食を頼む——その光景に、ただただ呆然とするしかなかった。
蓮は少し笑いながら、小さく首を振る。
「……まじ?」
「うん、まじだ」
零は短く答え、唐揚げ定食を受け取り席に着いた。
颯太はまだ理解できず、手を挙げて叫んだ。
「おい、零!お前、もしかして……ネタか!?」
神矢は嬉しそうに手を叩き、日向に向かって微笑む。
「見て見て、日向ちゃん!零兄が庶民メニューを食べてる!」
日向はぼーっとしながらも、思わず小さく笑った。
「……なんか……すごい光景……」
零は唐揚げを一口かじり、静かに目を閉じる。
(……意外と……悪くない……)
学園最強の俺様御曹司が、初めて“普通の食事”に触れる瞬間。
その場にいる全員が、それぞれに小さな衝撃と不思議な高揚を感じていた。
昼休みの食堂は、普段通りの賑わいを見せていた。
零は唐揚げ定食を口に運びながら、颯太が隣でじっと自分を見ているのに気づいた。
颯太は眉をひそめ、声を張り上げる。
「おい、零!今日の昼休憩、なにすんの?」
零は少し間を置いて、唐揚げを噛みしめながら静かに答えた。
「今日は……日向と蓮と神矢とババ抜きをしたい」
その言葉に、蓮は目を丸くして零を見つめる。
「おい、零……今日どうしたんだ?様子がおかしいぞ」
零は淡々と眉一つ動かさず答える。
「なんでもない」
神矢は目を輝かせて大声で言った。
「へー!いいじゃん!日向ちゃんもやろ〜!」
日向は少し戸惑いながらも、頬を赤らめて小さく答える。
「う……うん!」
その一連のやり取りを見ていた颯太の心の中は真っ黒だった。
(……おれだけ……ハブられてる……)
颯太は肩を落とし、黙って席を立つ。
「……ちっ、つまんねぇな……」
そのまま颯太は、陰鬱な表情で食堂の端へ去っていった。
蓮は眉をひそめ、周囲を見渡しながら小さく言った。
「あれ?颯太は?」
神矢はにやりと笑い、肩をすくめて答えた。
「おなか崩したんじゃない?」
零は目を細め、冷ややかに呟いた。
「そんなわけねぇだろ」
日向は少し不安そうに零を見上げる。
「え……大丈夫なの……?」
零は軽く笑いながら、唐揚げをもう一口かじる。
(……バカだな、颯太……でも、まぁいい。今は楽しくやればいい)
こうして、スクールスターズの昼休みは始まった。
零の気まぐれで、日向と神矢、蓮の3人が笑顔でババ抜きを囲む中、
颯太だけがひっそりと端に座るという、不思議な光景が広がった。
学園最強の俺様御曹司と、庶民女子、そして仲間たちの、
ちょっとだけズレた昼休み——。
食堂の端っこで、颯太は体育座りをして頭を抱えていた。
「……おれだけハブられてる……」
心の中で何度もつぶやきながら、孤独感に浸る。
そんなとき、偶然、零が置きっぱなしにしていたスマホが目に入った。
画面に表示されたのは、先ほど父親から届いたメッセージ——
『お前には空乃日向と同居してもらう』
颯太の目が飛び出るほど見開かれ、思わず口が開いた。
「ぜ…零と日向が同居ーーーー!?」
その声は、食堂のざわめきの中でも圧倒的に大きく響き渡った。
神矢は目を丸くし、口をぽかんと開ける。
「え……?」
蓮は眉をひそめ、困惑した顔で零を見つめる。
「は……?」
日向は首を傾げて、完全に意味が分からない様子だった。
「……?」
零は手を止め、スマホを見つめ、軽く唇を開いた。
「あ……」
颯太は両手で顔を覆いながら、絶叫するように叫んだ。
「…………しまったぁぁぁぁぁ!
思わずでっかい声で言ってしまったぁぁぁぁ!」
食堂内の空気が、一瞬で凍りつく。
周囲の生徒たちはざわざわとささやき合い、
「マジで!?」
「零が貧乏女子と同居!?」
という噂が瞬く間に広がった。
神矢は零の方に飛びつき、小さな手で肩を叩く。
「え……零兄……マジなの?」
零は仕方なさそうにため息をつき、眉をひそめる。
「……おい、颯太、口閉じろ……」
蓮は額に手を当て、冷静を装いつつも目を丸くする。
「……なんで今さらそんなことを……」
日向はまだ混乱しつつも、少し赤面しながら零の方を見る。
「え、えっと……ほんとに同居するんですか……?」
颯太は自分の手を顔に押し当て、まるで世界が崩壊したかのように嘆いた。
「……ちくしょう……やっちまった……!」
零は少し眉を下げ、ため息をつきながらスマホを握り直す。
「……親父の命令だから、逃げられねぇしな」
神矢は目を輝かせ、ワクワクした表情で零を見上げる。
「零兄、これから楽しみじゃない?日向ちゃんと一緒に暮らすなんて!」
颯太は体育座りのまま、肩を落としてぼそりと呟いた。
「……俺だけ蚊帳の外か……」
こうして、学園内ではまた一つ大きな衝撃が走った。
「スクールスターズ」の結束は、まだ誰も知らぬ形で、少しずつ日向を巻き込みながら、動き始める——。
食堂の騒がしさが少しずつ落ち着き、スクールスターズの面々が零と日向のやり取りを見守る中、零は深呼吸をひとつした。
「……まぁ……日向、俺様と同居してくれないか?」
普段は冷静で俺様全開の零が、わずかに声を震わせながら、照れたように言葉を紡ぐ。
日向は目を丸くし、少し考え込む。
「……うん、いいよ……零くんなら同居してあげる」
その瞬間、蓮は小さく笑みを浮かべ、口を開いた。
「……まるで……告白みたいだね」
日向は驚きのあまり、手で口元を押さえる。
「え、えっ!?」
零は慌てて両手を振る。
「おい!蓮、違う!これは……ただの……」
言葉に詰まり、赤くなった頬を気にしながら、必死で説明する。
神矢は目を輝かせ、指を零に向けて叫ぶ。
「零兄、顔赤くなってるー!」
颯太は体育座りのまま、困ったように眉をひそめつつも小さな声で言った。
「へ、へー……よかった……じゃ……ないか……」
蓮はそんな颯太の棒読みの声を聞き、思わず首をかしげる。
「……なぜ棒読みなんだ?」
日向はまだ少し赤面しながら零を見上げる。
「……えっと……零くん、本当に……?」
零は顔を背けながら、神矢と蓮をちらりと見て、思わずため息をついた。
「……ったく、余計なこと言うな……」
神矢は興奮気味に手を叩きながら言った。
「でも、日向ちゃんが零兄と一緒に暮らすんだよ!楽しみだね〜!」
颯太は少しうつむき、体育座りのままぼそりと呟いた。
「……おれだけ蚊帳の外ってわけか……」
零は小さく肩をすくめ、唐揚げを一口かじる。
(……まぁ、仕方ねぇ……これも親父の命令だしな……)
その頬の赤さは隠せないが、心の中でわずかな高揚を感じていた。
こうして、零と日向の“特別な同居生活”は、
スクールスターズの見守る中で、正式に始まることとなった——。
放課後の空乃日向の部屋。
机の上には小さな荷物がまとめられ、洋服や日用品が整理されている。
日向は鏡の前で自分の髪を整え、深呼吸をひとつした。
「よし!準備できた!」
小さな声でそうつぶやくと、どこか緊張と期待が混ざった笑顔を見せる。
その瞬間、ドアのチャイムが鳴り、静かにノックの音が響いた。
「失礼します」
蓮が穏やかな笑顔で現れ、ゆったりとした声で言う。
「空乃さん、準備できた?
リムジンに乗って行くよ」
日向は一瞬驚き、目を大きく見開く。
「え、えっと……リ、リムジン……ですか?」
蓮はにっこりと笑い、荷物を持ちながら促す。
「そう。零くんの家まで送るんだ。心配しなくていいよ」
日向は小さくうなずき、ドキドキしながら部屋を出る。
「……わ、私、本当に零くんと同居するんだ……」
廊下に出ると、夕日に染まった校庭が静かに広がっていた。
空気は少しひんやりとして、放課後の静けさを感じさせる。
心臓の鼓動が少し速くなる。
蓮がそっと声をかける。
「大丈夫、空乃さん。落ち着いて。今日は楽しい日になるはずだよ」
日向は小さく息を吐き、笑顔を作った。
「うん……ありがとう、蓮くん」
二人は玄関に向かい、豪華なリムジンが停まっているのを目にした。
深い黒の車体が夕日に照らされ、まるで映画のワンシーンのようだった。
「さあ、行こう」
蓮の穏やかな声に従い、日向はそっとドアに手をかける。
胸の奥で緊張と期待が交錯する中、ついに日向の新しい生活——零との同居生活が、静かに幕を開けようとしていた。
リムジンは豪邸の前で静かに停まった。
黒光りする車体から降りると、日向は緊張で手を握りしめ、深呼吸をひとつする。
「……ついに、零くんの家……」
心臓がドキドキと鳴る。
玄関の大きな扉がゆっくりと開かれ、零が現れた。
深い紺色のジャケットに身を包み、いつもの俺様オーラを漂わせながらも、どこか柔らかい表情をしている。
「来たか、日向……ちゃん……」
その“ちゃん付け”に、日向は思わず目を見開いた。
(えっ、零が……ちゃん付け……!?)
頭の中が真っ白になり、頬が熱くなる。
零は少し間を置いて、笑みを浮かべながら言った。
「まあ……僕も一般市民になろうと思って」
蓮は後ろからニヤリと笑い、軽く肩を叩く。
「ふふ、やっと素直になったね」
零は照れくさそうに肩をすくめ、短く答える。
「まあね」
日向は少し恥ずかしそうに笑い、でもしっかりと零の目を見て言った。
「じゃ、これからよろしくね」
零は頷き、静かに返す。
「ああ、よろしく」
そのやり取りだけで、二人の間には不思議な温かさが流れる。
学園最強の俺様御曹司と、庶民女子高生——
二人の“特別な同居生活”が、ここから静かに始まるのだった。
外には夕日が赤く染まり、零の豪邸の窓に柔らかな光が差し込む。
小さな日常の始まりが、二人にとって大きな物語の第一歩となる——。
零はにやりと笑い、日向の手をそっと取った。
「それじゃ、はいろ」
日向は思わず心の中で叫ぶ。
(えぇ!?)
頬が熱く赤く染まり、手のひらの感触に心臓が早鐘のように打つ。
零は少し照れた笑みを浮かべながら、真剣な目で日向を見つめた。
「俺たち、結婚しようぜ」
日向は一瞬戸惑った。頭の中が真っ白になり、これまでの零の行動や優しさ、気遣いを思い出す。
小さく息を吐き、頷きながら答えた。
「うん、結婚しようね」
零は満足そうに笑い、手をぎゅっと握り返す。
「よし、これからあらためてよろしく」
日向も笑顔で応える。
「うん、よろしくね!」
その瞬間、背後から軽やかな声が響く。
「おじゃましまーす!」
蓮が軽やかに部屋に入り、手を振った。
神矢も嬉しそうに跳ねながら言う。
「え!?結婚宣言いいなー!」
その光景を見た颯太は、目を見開き、信じられない様子で口を開く。
「零が素直に……日向と……結婚……?」
声にならない衝撃に、思わずその場で気絶しそうになった。
日向は零の手を握り返しながら、頬を赤く染め、少し笑った。
「……零くん、ほんとに……」
零は軽く肩をすくめ、微笑む。
「当たり前だろ。俺様が言ったんだからな」
神矢は跳ね回りながら声を張る。
「わーい!零兄と日向ちゃんの新婚生活楽しみだー!」
蓮は落ち着いた笑みを浮かべながらも、内心ちょっとにやけている。
「……やっと零が素直になったか」
颯太は体育座りのまま、まだ放心状態。
「……おれ……もう立てない……」
こうして、零と日向の“新婚?同居生活”は、スクールスターズ全員の祝福(?)とともに、波乱と笑いに満ちた形で幕を開けた。