テラーノベル
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焼香が終わって客足が少なくなった。
身内だけになり、如月刑事、神木が外回りした。
南戸を呼び、
新木親子連れが帰ります。
仕出し屋の弁当を食べてもらった。
新藤直子と息子が座り込み
「由岐と茜を引き取るか…おふくろ様…」
由岐が箸をおき、
「お母さんがいないなら私達茜と暮らします!」
「それなら生活費が困るわよ働かないと貯蓄が減るばかりよ家に来たら働かなくても良いから」
「お断りします!」
「強情な娘ね…朋美に似てるわ…」
南戸が口も出せなかった
直子夫人が
「相変わらずの女たらし直らない?何でこんな男に惚れたのかしらね」
お茶を飲み干して、
お焼香をしながら
朋美子供達を見守って…
貴葵帰りますか…
もう会えないなら。これを受け取りな
お婆様が貴葵…
小切手を封筒に入れた
由岐?きちんと使い道決めて使うんだよ…
要りません…
置いたままお婆様と叔父貴の貴葵様が帰っていった。
黒塗りの大型のワゴン車
パトカーが見回りを終わらせ戻った時にすれ違った。
新藤さん達帰ったのか…
2人で
お母さん…お父さん…
「話しついたのか?」
床の封筒を由岐ちゃんに渡した。しまいなさい…
開けてみた…
ゴクッ
如月刑事さん…
…いくらだ…嘘だろ
如月?…
億…
凄いな…
「これってどうしたら現金になりますか?…」
振主日から半年間の間に現金換金するには本人の証明書が必要になる
「一週間後でも良いのですか?…母の物を片付けたいので」
「良いよ君の名義の預金通帳作りなよ」
「母が寄越した通帳でも良いですか?」
「それは君の自由にしなさい」
ありがとうございます…
おじ様の娘なら傍にいてほしい…
そうか…ありがとうなぁ俺も子供がいるけど男だ…娘が嫁に出てる…
「神木?…交代しろよ…」
珍しい…如月さんが泣いてる…
お前もだろ!
次の日
私は寝なかった…
遺影の前で思い出に慕ってた。
お姉ちゃん…
おはよう茜笑っ
「眼が赤いよ…」
見当たらない如月刑事、
誰か探してるかな?…
坂本!おい背の高いから
葬儀社も見えた。
寝ましたか?…
黒服の男女が碗章をかけてた
少しだけ寝ました…
「少し熱っぽくない?…」
「お姉ちゃん寝てないでしょ…」
小室刑事が
見回り交代してほしいって頼まれたから如月刑事、神木さん署に行ってますよ。
休まないですか?…
暇ないからな…
ワンマンな口でも私達に一生懸命にしてくれた。
「歯磨きしてた茜がお姉ちゃんも顔洗ったら良いよ笑っ」
葬儀社の方々がお茶を用意したり、
位牌、棺の中を調べてた。
「和尚様何時頃来ますか?」
「10時までに来ます」
仕出し屋のお支度もしますので一度お帰りください
?…
刑事さんに聞いた私帰ってほしいって言われましたが。
このままですよ。
坂本!おい
何だ?
香典の箱が開いてる!
「先ほど髪の毛を纏めてた女性居ませんでしたか?由岐ちゃんに話しかけてましたよ!」
木村部長、マネージャー!」
相原っていう女性を探せー!!
トイレ迄に行ったら裏から出た!
小室さん~回れ!逃がすな!
犬が出てきた時、散歩のリードが絡まった女性がいた碗章をかけてた…
君か?相原里美
何も知らない!」
香典袋返せよ!
泥棒~!逃がすな!
2人いる?…
姉さん何してるのよ!
香典袋を放り投げた
返せば良いでしょ笑っ
渡辺脩を騙した女達
アハハ!女の子を残した!
手錠をかけられた!
民家の人達が出てきた
和尚も見えた。
あんた偽物だろ…着物の合わせ逆だ!!
ひっくり返った和尚のカツラが脱げた。
車から転げ落ちた本物の和尚が手を縛られてた…
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