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フィフェルスが首を傾げて
「なにそれ?僕に姉なんていないよ?」
と言った。ライフは首を横に振り、
「違うんだ、フィー坊。君は忘れているだけ。大昔のことだから忘れてるんだろうな」
と悲しげに言った。フィフェルスは混乱した様子で
「え、え?えっと・・・もし僕に姉がいたと信じてもライフは僕の姉を殺したの・・・?」
と尋ねた。ドミネイトはライフを突き飛ばし、倒れたところを起き上がれないように押さえつけた。
「・・・っ!」
ライフは痛さのあまり、声を漏らした。ドミネイトはフンッと笑って
「こいつはお前の姉を殺した。殺人犯、犯罪者さ。こいつを生かしておく理由などない。俺がこいつを殺したって、罪は問われないだろう」
とライフを睨みつけながら言った。ライフは涙目で
「確かに僕はフィー坊の姉を殺した。だけど事情があってっ!」
と訴えた。ドミネイトは恐ろしく冷たい目でライフを見て言った。
「犯罪者の事情なんぞ聞きたくもないわ」
フィフェルスは焦って
「ライフだって認めてるんだし、一旦話を聞いて見ようよ!もしかしたら、その事情が本当に仕方がないことだったのかも知れないし!」
と言ったがドミネイトはフィフェルスのほうを向いて、低い声で
「お前は犯罪者をかばうのか?共犯者同然になるぞ?」
と言った。フィフェルスは涙目で
「でもさぁっ・・・殺すのは駄目だと思うんだよぉ。警察悪魔に任せたほうがいいと思うんだもん」
と言うとドミネイトはフンッと鼻で笑って
「犯罪者にさく時間などない。迷惑料で、俺が殺す。ついでにクローバーを食って生まれ変わる」
そう言うとドミネイトはライフを押さえつけたまま、口を開けてクローバーを食べようとした。ライフは恐怖に満ちた目で
「やめてっ!!このクローバーは◯◯◯なのっ!!」
と泣き叫んだ。ドミネイトはお構い無しにクローバーを噛みちぎって、食べた。ドミネイトはもぐもぐしながら
「思ったより不味いな」
と文句を言っている。ライフはかすれるような声で
「もう・・・たべないで・・・」
と言った。フィフェルスは「逆らわない約束」が思い浮かび、前の痛みを思い出す。だけど、これは流石にまずい。今、止めて家につれていかねばライフの怪我は悪化するかも知れない。そう思い、思い切って
「ディネクト・コルトティス!」
とじゅもんを唱え、ディクトロイを召喚した。
「・・・は?」
フィフェルスはディクトロイに救いを求めて
「ディクトロイ!お願い!ドミネイトを捕まえて!」
と叫んだ。ディクトロイは数秒の間、頭の上にハテナが浮かんでいたがすぐに
「ハッ、やっぱり師匠がいなきゃ無理だったか?フィフェルス」
と笑ってドミネイトに挑んだ。魔界の病院はほぼ伝説レベル。だから家に連れて帰って魔法の「ヒール」を使うしかないのだ。ライフを連れて走り、家に向かった。
ディクトロイは真剣な顔をして
「ミュレティック・シゼェンシル!」
と呪文を唱えて炎の渦を出した。ドミネイトの黒いツタが一部焼けた。
「っ!その呪文は・・・さてはお前、上級魔法使いか?」
と言った。ディクトロイは得意げに
「あぁ、そうさ!上級魔法高等学校卒業、危険呪文取扱学習を修了済みだ!」
と言った。ドミネイトは悔しそうにしながら
「くそっ、草と火は相性が悪すぎる」
と言うとディクトロイは勝ちを確信したかのように自信に満ちた表情で
「お前の絶望のツタさえも、この炎で燃やし尽くしてやる」
と言って
「ミュレティック・シゼェンシル!」
と唱えて炎の渦をドミネイトに放った。ドミネイトはため息を付き、
「もう必殺技使うしかないのか」
と言って涙を流した途端に炎の渦は水の渦によって消された。ディクトロイは焦った。
「な?!法則上、草系能力を操るものは水系能力を使うことはできないはず・・・!」
と言うとドミネイトはにやりと笑って
「そうさ。今に見てろ」
と言って急に泣き出したと思えば
「うわあぁぁん!ごめぇんねぇ!ちょっといじわるするつもりだったのぉぉ!うえぇぇぇぇぇぇん!」
と泣き叫んだ。すると大きな波がディクトロイを襲った。ディクトロイはなんとか高いところに逃げ、
「くっそ・・・絶望による泣きで水系能力も使えるようにしたのか・・・おそらく代償はプライドだろう」
と言った。泣きながらドミネイトは言った。
「うわぁぁぁぁん!ほんとにぃ、ごめぇんねぇ!おれつよくてごめぇんねぇ!うえぇぇぇん!」