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初めから雰囲気とかが素敵すぎます!ちゃんと未来と空をイメージして物語を構成されているのがしみじみと伝わってきます!
ふと空を見上げた.
皆が当たり前に知っていると思うけれども,
とても綺麗で…不思議で,吸い込まれそうだ.
「そんな訳ないんだけどね」
なんて…独り言をぶつぶつと帰る日々.
之が私の毎日だ.
こんな私に未来なんてあるんだろうか.
幸せな日々を過ごせれるんだろうか.
この空に神様が居るなら聞きたい.
私に未来はありますか?
と聞きたい.
「ねぇ…」
「私に未来ってある?」
いつの間にか声に出していた.
答えなんて返らないなんて.分かっていても.
何処か声が聞こえるんじゃないかって期待をしている自分がいた.
急にびゅ~んと風が吹いた.
返事じゃないと分かっていても神様からの返事じゃないかって…思っちゃうよね.
こんなタイミング……なんて奇跡なんだろうか.
もし返事ならば私は意味が分からない.
風の言葉なんて習った事が無い.
だって人間だもの.神様もうちょっと分かりやすくしてよ.
馬鹿な私でも分かりやすくしてよ.
暫く返事について良く考えていると.
空が又動いた.次は雲からだ.
雲が猫…犬…其れとも…………兎に角,変な形をしていた.
之も又新たな返事だろうか.
はぁ…神様は厳しすぎる.まだ風の奴も解けていないっていうのに…次々返事を出されても困る.
少し馬鹿げ過ぎたか.何だかんだこんな事を考えているとつきそうだった.
空はずっとついてきている.
そんなの当たり前.そんな当たり前な事が変に嬉しかった.
「又未来ね」
空に挨拶を.“又未来ね”なんて変だったかな.
今日でも明日でもいくらでも見れるのに.
否,見れなくなってしまうのか…
けれども,私はこの綺麗な空を思い出して____.
頑張って頑張って又この空に会うと決めた.
私の運命の人は空かもしれないね.
だから未来に空と出会う.運命的な出会いでね.