ベタベタのベタベタ水桃 学パロ
付き合い済み🙆♀️
今、俺は最高に緊張している。胸が張り裂けそうなほど。
そう、今は体育祭。
俺が出る種目は、今から出る借り物競争。
この借り物競争が醍醐味と言われるほど重要な種目。
なぜなら、この学校の借り物競争は、アニメや少女漫画、ギャグ漫画にしか出てこないような出し物だからだという。
そんな借り物競争に何も知らず出てしまった。
「ないちゃーん!!頑張ってー!」
観客席でクソデカボイスを出して応援してくれているのは、彼氏のほとけっち。
中学3年生の彼氏です。
ショタコンじゃないので黙っててください。
「位置について〜、」
(やばいいい!!)
バンッッ!!
始まりの合図が鳴る。
元々足は早くて問題はないのだが、1番の大ハズレ、アレには当たりたくない。
アレとは何か、まぁ察してくれ。
「1- C 、内藤ないこさん、ぶっちぎりです!」
(よし!行ける!!)
お題用紙を手に取り広げる。
そこに書いてあったのは、
「げっ…゛!?」
嫌々、その対象に向かって走る。
「来て!」
「えぇ!?ないちゃん!?」
走るのが遅い彼氏をお姫様抱っこで連れていく。
響き渡る歓声を背に全速力で。
「ごーるっ!!!」
ぶっちぎりでテープを切った俺たち。
次第に、他の走者達もゴールしていく。
笑顔でハイタッチする俺らに、放送部兼アナウンスの先輩が話けてきた。
「内藤さん!お代は何でしたか!?」
「え!?あ、え…っと…!」
顔を隠しながらお題を見せる。
「わー!!!彼氏さんなんですか!?」
にっこにこで話しかけてくる先輩。
そんな先輩は、俺にマイクを向けてきた。
「…!?かれし……、」
返事に困る中、向けられたマイクを握った彼女の手を掴み、自分に寄せたほとけっちがこう言った。
「ないちゃん、僕の“彼女”なので。」
「彼女枠も彼氏枠も開けるつもりないので取らないでくださいね。」
いつものショタ系ボイスで響かせた。
一段と大きく巻き上がる歓声。
ちなみに先輩は鼻血出して倒れた。
「ほ、ほとけっち!!みんなには内緒って!」
「いいじゃん?
彼女呼ばわりされるのムカつくし。」
そう言って、彼は俺の顎をクイッと寄せて、軽いキスをしてきた。
「なッ゛!?///」
「可愛いよ、ないちゃん。」
そう微笑んだほとけっち。
彼はズルい。
天然で、鈍感で、可愛い彼だけど、
無自覚で、本音で、純粋に愛してくれる彼。
ほんとにズルくて、大好きだ。
(生暖かい目で見てくだしい)
コメント
6件
†┏┛墓┗┓†
……ちょっと待って墓逝ってくるわ((( 無事戻ってきましたただいまです(は?) 赤桃に続き水桃だと…!? 昇天しましたわ😇 このまま黒桃まで続いて…ぐへ…(妄想) はぁあマジ可愛い…桃くん可愛いすぎ… お姫様抱っこもできるくらい彼女みたいな 水くんだけど、ちゃんと彼氏見せるの ほんとギャップえぐすぎて大好きです() 体育祭は全校生徒に付き合ってることを バラす王道シチュの為に作られた(それはない)