テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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とある凡人の問題解決話

第34話 - 第34話

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2023年03月23日

#iris

#黒受け

#黒総受け

#とあ凡

#黒愛され

雲霧@蚊に刺された、なんで？

浦瀬さんとは西口で別れた。どうやらこれからビデオの撮影らしい、割と忙しいようだった。俺は西口から出てバ先のコンビニの方に向かった。今思うと東公園の西口ってややこしいな(笑)

コンビニに着くと取り敢えずガーゼやら包帯のコーナーに向かった。戦況ではこういうショボイもんでも大活躍だからな、俺は1番安い包帯とガーゼを手に取りレジに向かった。レジ横にはホットスナックと飲み物があったので俺はピザまんと紅茶花伝を取り会計をした。

東公園の例のベンチに行くと赤髪のホストみたいな奴が座っていた。

｢よっ！アニキ。コンビニ行ってきたの？｣

｢なんやりうら来たんか､､､お前の分はないぞ？？｣

｢大丈夫大丈夫(笑)俺さっき食べに行ったばっかりだから。そっちはごゆっくりどうぞ。｣

｢あっそ､､､｣

俺はまだ誰にも東公園に来てベンチに座っているとは言っていない。あの女が告げ口したのだろうか？？はたまたりうらが元々知っていたのか？？もし後者だとしたら俺はりうらに聞かな行けないのことが山積みになるが今回だけは目を瞑っておこう。俺は彼の姿をみて気づいた。今日のりうらは何処かいつもと違かった。

｢あれりうら？今日はなんや勝負姿なんか？？珍しく前髪流してさ｣

｢ふふっ、そんな感じ。俺も今日は気合い入れてきたから。｣

今日のりうらは半分がオールバックみたいになっていて、もう半分がピン留めで流してあり少し大人の雰囲気だった。服装は暗めの赤シャツに黒の上着とズボン､､､如何にもホストのような格好だが少しかっこいいと俺は思ってしまった。畜生。

｢ってか、アニキ､､､なんで首元隠してんの、？｣

｢！？え、えと、、｣

今までの会話の声とは違く酷く低いドスが聞いた声だった。俺は今日りうらからのキスマを隠す為に首元まで隠れるタートルネックを来てきたのだが､､､まさかつけてきた奴がこんな事を言い、怒るとは思わなかった。俺はこれからの突撃でギスギスした空間を作らない為にりうらの機嫌を取ろうとした。

｢りうら、ごめんな？俺今日寒いなって思って、、、笑顔はりうらにだけ見せるから許してくれる？？｣

｢！？！？、もっちろん！！｣

りうらを怒らせないように若干甘え声で発言した後に俺は、りうらの唇に軽く口付けをした。こんなんで許してくれるとは思わなかったが案外許してくれるもんだ。やったぜ

日が傾いたぐらいにりうらと俺は集合場所に足を運んだ。東公園の南口側の出入口から出ていき真っ直ぐ行った裏路地の初めの所、今回の集合場所はそこだった。少し早く着いたが既に先客がいたようだ、ないことまろが立っていた。

｢ないこもまろも相変わらず早め早めの行動やな。｣

｢俺は早めから見張ってたからな､､､ないこは何故かわからんけど10分ぐらい前から隣に居たけど､､､｣

｢俺優しいからね。まろが寂しくならないようにわざわざ早く来てあげたの。｣

｢まろ、アニキが良かった〜｣

突撃まで後10分､､､今回はいむしょーも早く来るはずだ、昨日ないこがびっくりするぐらいLINEで連絡しとったからな。他愛もない会話をしているないこ、りうら、いふを放置していると、水色髪と白髪が歩いてきた。初兎とほとけだった。

｢全員集合やな､､､｣

俺がぽつりと発言したら彼等はすぐさま黙りこちらを見てきた。今日は全員が全員本気を出していた、彼等の瞳は惹き込まれるように澄んでいてこちらにまでも個人の思いが伝わってきた。俺も心を研ぎ澄ませ集中した。

｢お前ら、行くぞ｣

｢御意｣

俺は皆の前に立ち先導した。少し歩き真っ黒のビルの前についた。ここが今回の突撃場所であり、クソ野郎どもの住処だった。

俺は自動ドアを通り音を立てずにビルの中に入っていた。両後ろにはほとけとまろ、後ろにはないこ、初兎、りうらが横並びになっていた。ビルの中に入ると右側から黒のスーツをピッチリ着ている男がニッコリ笑顔でこちらに寄ってきた。その男は俺の前にほぼゼロ距離に立ち、俺に要件を聞いてきた。

｢こんにちは、お客様。今日はどういった要件で来たのでしょうか。｣

俺の耳元で発言する声はなかなかの透き通ったイケボだったがこいつもクソ野郎どもの取り巻き、そんな事を考えたら無性に腹が立ってきた。このビルに来て早々悪いと感じたが俺がはこいつの腹にグーパンをかましてやりたく、右手の拳を握ると両隣から風の切る音が聞こえた。

かたがついたのは一瞬だった。ほとけが膝を逆方向に降り、まろが首を絞め薬を使い眠らしたのだ。その間1秒を切ったと思う、男は悲鳴も挙げずにズルズルと膝から崩れ落ちて行った。まろ曰く使った睡眠薬はどデカいインド象でも一日中寝てしまう即効性のものらしい。俺は何故そんな恐ろしいものをまろが持っているのかなど詳しい事は考えずにおこうと思った。

ビル1階の受付の周りには誰もおらず先程の男だけだったようだ。ないこがその男の身分証やらを確認しながら俺らは案内地図を見て、散策する場所に向かった。