テラーノベル
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前略
私、本田菊。死にました。そして今自称神様の前にいます。
「自称じゃなくてホントに神なんだけど」
脳内も見れるみたいですね。気持ち悪いです。
「え?酷くない?」
「酷くないです。それで神様が私に何の用ですか?」
「えーと、これから転生してもらいます」
……てんせい?ラノベとかでよくあるやつですよね。最近流行ってますよね。まぁ大好物なんですけど。
「そう。それを今から君にしてもらうのよ」
「ちょっとよく分かりません」
情報は少ないのに頭が追いつかないです。あんなキラキラした主人公の皆さんと違ってこっちはじじいなんですけど。じじいが転生とか笑えます。はっは。
「いやー手違いであっちの世界の子を殺しちゃってさ。君顔がよく似てるし大丈夫かなって」
「大丈夫なわけないです。頭おかしいんですか?」
こんな人が神様やってて大丈夫なんでしょうか。
「ステータスはopenっていえば開けるようになってるよ。ちなみに行ってもらうのは『ヘタリア☆学園』ってところね。BLゲームだよ」
「え”」
BLゲーム……って男の人同士がイチャイチャするやつですよね。あんまり嗜んでないんでよね。見るだけなら普通に好きなんですが自分が絡むってなると……無理ですね。
「ちなみに君は本田菊ってキャラで攻略対象だよ」
「こ、攻略対象なんですか?っそもそも私なんか選ぶ人とかいないですよね。モブみたいですし 」
「いやー結構人気なんだよ。おっとりしてて可愛いって。人気ランキングも2位だったよ」
「なんでそんなに詳しいんですか!?」
まぁ地味に過ごしていれば何とかなりますよね……主人公に話しかけられないようにするためには、どうすればいいのでしょうか。
「あ、あと 」
「……今度はなんです」
「勝手に転生させちゃったからお詫びに好感度見れるようにしといたよ」
……すごくいらない機能です。
「じゃあ転生するね」
えーいと、間抜けな神様の声と同時に辺りが眩しくなり、光が私を包み込みました。
目を開けると真っ白い空間にいました。どうやらここは病院のようです。なぜ病院なのでしょう。
(間違えて殺しちゃったからね)
こ、この声は……!
(神様デース)
なぜあなたの声が脳内に響くんですか。気持ち悪いですやめてください。
(現状確認させようと思ったのに……まあいいや。本田菊は交通事故で死んだんだ。その代わりに君が入ってる訳。ここまでいい?)
は、はい。何とか……
(じゃあopenって言ってみて)
「お、おーぷん」
目の前に青い閃光が走り、一つのウィンドウが現れました。ハイテクですね。ステータス画面には私の名前や年齢、趣味などの私に関するプロフィールが載っていました。
(そして、状態の欄に記憶喪失ね)
え、私記憶喪失なんですか!?
(事故のショックでね〜。今は自分のことしか分からないみたいな感じ。じゃあ明日から頑張ってね〜)
神様が消えたあと、すぐにお医者様が駆け付けて下さりました。審査をし、明日には学校へ行っても大丈夫、ということになりました。若いってすごい。
コメント
5件
めちゃ神様のこと嫌いじゃないですか!?菊ちゃんそんなに神様嫌いなんですか!?菊ちゃん可愛いな!
転生物ktkr!最高👍続きを日本女児の名に恥じぬ正座で待機を、ァッ待ってやばい足痺れたァ
転生物!まさに大好物でございます!フォロー失礼します!