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「南だからってなんだ。俺は俺だ。これが裏切りになるならば俺は進んで悪党になる。悪いか。楽」
「ミンジュ………」
俺は持っていた布を足に巻いた。楽の顔を見ていなかったが、俺の名を呼ぶ声が少し震えているように感じた
「探している人、見つかるといいな」
「待ってくれ…」
俺がその場に立ち一歩前に進んだ時だった。楽が俺の腕を引っ張った。よろけそうになったけれど何とか耐えた
「楽?」
「色々と迷惑をかけた。手当ての感謝と謝罪も込めて食事をしていかないか、祭りがあるんだ」
「…っは いいなそれ!」
「そーいうことで!」と俺は、俺を引っ張る父上の手を押し退けて北の軍の中へと入った。
「明珠!」
「父上もどうだ?」
「行くわけないだろ……」
「あははっ。そういうと思った!」
俺は口を大きく開いて北へと歩いていった。父上は俺を止めなかった。止めることすら出来ないだろう
「瑤楽様、何故…」
「性格はま反対だが…何処からか明珠を感じる。彼を信じているのではない。ただ、彼がどんな人柄なのか確かめたい」
「明珠、あなた様なのかい…」
寂しく何処か儚く。貴方のいない時代はとても楽しく感じられない。貴方に会いたい、” 似ている “ ではなくて、本家そのものに私は会いたいのです
「…出てきてはくれないのかい」
「ぅん?どーした楽。顔が暗いぞ?」
「……」
ミンジュが声をかけた時だった。茂みからガサッと何か音がした
「誰だ。」
そのものに声をかけると反応はなかったが、恐る恐ると人影が此方へ向かってきたその影は黒くて、性別や身なりがはっきりとは分からなかった
「誰か居たのか?」と 北の軍が騒いでいた
「人か妖か、見てやろうか。」
腹が立つような言い振りで声をかけてきたのは、ミンジュだった。信用していないがミンジュ殿が、どれ程の腕前なのか気になり私は「あぁ」と返事をした
『けしやうのものかましやうのものか正体をあらはせ』
不思議な指使いで、ミンジュはその人影に向かって大声でそう唱えた。我々が見えていないものをミンジュは見えていた。長いこと見ていた。
少しみなが、ミンジュを怪しんでいると私の体や心に違和感が訪れた
「__楽、!?」